競馬場のカツカレー

カツカレーはあまり好きじゃないが、競馬場と言えばカツカレーだろうということで、カツカレーを食べる。

2月3日(土)、4日(日)

 もう、何週同じことを言ってるか分からんが、「キング姐さんだけ買ってればええんや!!」。

 馬だけ見ればマスクトディーヴァが馬券内に突っ込んでくるのは堅いだろうとは思ったが、どうにも突き抜ける感じもしなかった。だったら、前で残っている馬、ウインカーネリアンは、前年が如何にもハマった楽逃げぽかったのでこれは消して、残った馬からコナコーストとサクラトゥジュールをチョイス。

 あとは、いつやるか分からんパルプンテノリの前ポツンも警戒。この配当ならガミもないし、ワイドなら取れるだろうと思ったが、マスクトディーヴァが、まさかの出遅れで届かず。
 出遅れと言うより、ゲートが開く前に突進、その瞬間ゲートが開いて他馬は発進。だが、突進した衝撃でゲートは開かないように作動するので、同馬のゲートはワンテンポ遅れて開いた。

 当初、スターターのタイミングが悪いみたいな話もあったので、Xでいやいや、これはもうある意味スターターも運がなかったみたいなもんでしょ(仕方ない)、始末書(とかあっても)書かないでいいでしょ、と呟いたが、結局普通に馬が悪いに落ち着いた。これは当然でしょう。
 それにしても、サクラトゥジュールをずっと見ていた人なら、内枠に来た時は買いだと皆分かっていたのに、そういう時に馬券が取れないとはなぁ、悔しいね。
 キング騎手自身にも、流れが来ている。次の外国人騎手の確保に頭を悩ませていた、外国人起用大好き堀師の信頼も完全に勝ち取っただろう。これはもう来年も来日頂こう。あと、もうさすがに来週はキング姐さんに妙味ないだろう!?

 

 一方のきさらぎ賞

 2勝してる馬が1頭で、あとは全部1勝馬。これは末脚だけの能力勝負の可能性が高いと思って、三頭まで絞ったが、どれを◎にするかで迷いまくった。ピーヒュレクが信頼しきれず、一つ落とした結果が若干間違い。既の所でこちらも馬券が取れなかった。

 

 千文字まで少し足りないので、もう少し続けると、当日は午前中に首尾よく勝負鞍を取って(東京4、単複&馬連1点購入、全的中)今週はプラス確定だったので、メインは数百円購入だけだったが、その当日は1人気の連対率が75%、36R中1人気の勝利が半分の18回という、超特異日だった。

 自分の◎も自己新記録の、同じく18勝(今までは36Rで16勝が最高)だが、若干選択が違うので回収率が単百超している。

 自分の◎と1人気を照らし合わせてみたのが下の画像になる。

 迷った東京1イサチルカゼニタツと東京11ビザンチンドリームに◎だったら、20勝もあったなぁなどと、狸皮(省略)なことを言いたくもなった。
 確かに当日は、「これは指数としてはお手上げ、◎打つしかない」馬が凄く多かった。指数だけ見て◎を打った馬は14頭、その成績は10-2-0-2。
 指数は何を使っているかと言うと、一つは日刊スポーツのコンピ指数。これは去年、ここでも言ったが、俺が死ぬぐらいまでの期間、ほぼ確実に指数を提供し続ける安価なサービスはどこかと考えたら、月額880円(年割ならもっと安い)のここかなと思って、今まで使っていたところから鞍替えした。ちなみにコンピ指数1位の馬は当日は15-7-3-11、単81円、複82円。そこに、もう一つ無料の指数をかけ合わせている。ここは多分先方に迷惑が掛かるので、何でもオープンに話してしまう俺でも、明かせない。
 一番言いたいことは「競馬の指数は、堅い馬がどれぐらい堅いかを判定することには適している、穴馬を探り出すことには適してない」というのが基本論で、実践としては「指数は二つかけ合わせる、その二つが重なり合ったところは、滅茶苦茶堅い」。複勝率75%以上のパターンの場合は、本命の予想を放棄して無条件で◎を打つ。その代わり、馬券はそこからいくら買っても儲からないので買わない(ガチ堅軸の、その1頭だけ買い続けても、回収率は大体控除率に収束する)。
 相手の予想はやるが、これは印象論で、実際に数字を確認したわけではないが、結果的に相手は意外と当たらないことのほうが多い。そういう判定が降りなかった馬がいるレースを本気出して予想して、買うかどうかを決めている。

 

 ちょっと千文字余裕で超えてしまったが、何かの参考か、暇つぶしになったのであれば幸い。

1月27日(土)、28日(日)、小倉競馬場

 去年、2月に小倉競馬場の指定席が当選して、訪れる予定だったが、コロナの波がブリ返し、疾患を持つリスクの高い家族を抱えていたので、大事をとって泣く泣くキャンセルした。ということで、今年、その冬コクに、リベンジ来場してきました。

 最後に小倉競馬場を訪れたのは、当然コロナ前、しかも、かなり遥か前に2回ほど来場したことがあり、1回目の来場時には、断然1番人気の丹内が全然伸びてこないので、ゴール前で「丹内、足んねえじゃねーかー!」と午前中ゴール前で叫んだことしか覚えてない(恥ずかしい奴だな
 当然、カツカレー全店制覇してきました!まぁ、カツカレーを出している店は4店しかないんですが。
 ちなみに、小倉競馬場の開門時間は他場とは違い、通常8時45分です。

 

 ボントン、カツカレー800円とビール中700円(ビールを買うと、おつまみの小袋、好きなものを一つ貰える、柿ピーをチョイス)。

 ルー部門
 粘度:ややさらっと(低~中粘度)
 具:無
 具内容:無
 甘味:0(0~3)
 辛み:2(0~3)
 コク:1(0~3)

 カツ部門
 種類:豚ロース?
 衣粒:中くらい
 衣堅:ザクザク
 肉厚:1.5(1~3)
 肉大:2(1~3)

 その他
 なし

 ルーは、フレッシュな辛さとすっきりした味わいがある、S&Bのゴールデンカレーの味に近い。これはこれで好みな人は多い味。密かに日本人は、S&Bのすっきり系か、ハウスのコク重視系かに分かれるんじゃないかとは思っている。
 米が滅茶苦茶多い。無料で大盛りにもできるが、写真の普通盛でも、一般量の大盛ぐらいある。最初渡されたときにカツはハーフなんだなと思っていたが、米がドーム状に盛られていて、米の向こう側にもカツがあって、あ!カツはちゃんと一枚ある!と見えるぐらい、こんもりと米が盛られている。
 そのカツだが、衣はザクザク系で、肉は若干薄めだが、米が多い分、これぐらいの薄さで充分。
 その他は、なし!福神漬けなし!しゃーない!
 総評、小倉競馬場は本当に小さな競馬場なので、多分JRAの競馬場の中で飲食店が一番少ないんじゃないかな。函館や札幌も小さいけど、キッチンカーが6台くらい常時入っていたりするので、小倉よりは多いとは言える。
 そんな中で、独立系として頑張っているカレー専門店ボントンは、ビーフカレーかカツカレーの二者択一という余計な小細工なしの、ストロングスタイル。小倉競馬場ならココという人もいる。開門から営業開始しているので朝ごはんとしても食べられる(他の店は意外と開門からは、やってなかったりする)。味も値段もお客の味方、ビールを頼めばサービスで小さい豆菓子一つ選ばせてくれるっていうんだから、その心意気が嬉しいじゃないの。いつまでも営業していて欲しい。

 

 余談になるが、下記リンクは食べログでのボントンの、あるレビューなんだけど。

tabelog.com

 競馬を全く知らない人が、競馬場の中のカレー屋に行きたいけど、「競馬がいつやってるのか分からない」「公式サイトを見ても営業日、競馬場の行き方、場所(多分駐車場の有無とか)が、すぐに見つからない」など、あ!競馬を知らないと、本当に何も知らないんだな!というシンジロー構文みたいな感想を抱いてしまった。
 その視点で見ると、確かにJRAのサイトっていうのは、当該レビューは2011年の日付だが、当時からサイト構成は殆ど変わってないはずなので、まったくの初心者には優しくない。
 今初心者向け情報としては、トップページの「馬券・JRA-UMACA」の項目に隠れているが、主に馬券購入に関してでしかない。そういう項目に加えて、いつやっているのか(土日にやっている)、競馬場はどこにあるのかなどを全部まとめて、すぐアクセスできるように、「初心者の方へ」ボタンリンクをトップページに表示していいのではないだろうか?
 実は、今少しトップページで待つと、

 このように、ちゃんと初心者向けのような情報が現れるのだが、そうではなくて、今、「競馬メニュー」から始まっている、ずらりと並んでいるボタンリンクのところに、若葉マーク付きで「初心者の方へ」というリンクが必要なのではないかと思った。
 本題に戻ります。

 

 元祖博多から揚げ専門店 田中屋、カツカレー1,200円。

 ルー部門
 粘度:とろっと強め(中~高粘度)
 具:無
 具内容:無
 甘味:1(0~3)
 辛み:2(0~3)
 コク:1(0~3)

 カツ部門
 種類:豚ロース
 衣粒:中くらい
 衣堅:ザクザク
 肉厚:2(1~3)
 肉大:3(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)

 ルーは、業務用レトルトカレー系のようなもったり感と味わい。最初は辛くないかなと思っていたが、食べすすむと喉で辛さを感じてくるという今までにない系。ここもボントンに負けじと米が多い。続けて食べたので、結構苦しかった。米は安価な不揃い米系だが、カレーに混ぜてしまう前提であれば、気にするほどでもない。が、阪神競馬場でも書いたが、あんまり米にうるさくない俺でも、このレベルの不揃い米は気づくので、普通の人はダメかもしれない?
 カツは規制品系で、ザクザクとした食感。カツカレーには逆に手仕込みじゃない、こういう既製品や冷凍品の方があうと思う。手仕込み系は肉も衣もジューシーで、ちょっとオイリーに感じるから。厚さは厚くないが、大きさ(面積)は結構大きめで、値段が少し高いのはそこらへんか。
 その他は、福神漬けが少しついてくる。もう少しくれ(福神漬け好き)。
 総評、着席でセミセルフサービス(注文聞きと配膳はしてくれるが、水の用意と片付けは自分)レストラン、器・カトラリーは使い捨て系というミックス業態という、ユニークな形式。そこのカツカレー1,200円は、だから1,200円なのか、それでも1,200円なのか、コストパフォーマンスとしては判断が難しい。こうなるとボントンに軍配が上がるが、そもそも唐揚げ屋なので、という言い訳は立つ。

 

 銀座ライオン、勝つカレー750円と黒ラベル700円。

 ルー部門
 粘度:ややさらっと(低~中粘度)
 具:無
 具内容:なし
 甘味:1(0~3)
 辛み:0(0~3)
 コク:2(0~3)

 カツ部門
 種類:豚ロース?
 衣粒:中くらい
 衣堅:カリッ
 肉厚:1.5(1~3)
 肉大:2(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)

 ルーは、中山の同名店の味に似ていると思うが、完全に同じというほど、舌に自信はない。辛みもなく、それでいてコクはほどほどあり、食べやすい味。ご飯は、程よい量。
 カツは、多分中山とは違って、既製品のサクサク系。これはこれで食べやすい。
 その他としては、福神漬け。もっとry
 総評、小倉競馬場で一番安いカツカレーがここである。ボントンより50円安い。しかし、ボントンは米の量が無限(無限ではない)。黒ラベル党としては、ここでビールを飲むのがスジだろう。特にこれ以上記すことはないが、不味いというわけではない。値段相応の価値はある。
 余談だが、カツカレーの提供は9時から。あと、これは一応断ってカウンターのメニュー表を撮影してきたが、

 シャンディガフとかもあるんよね。オシャレ(謎)。

 

 フィンズレストラン、スパイシーロースカツカレー1,500円。

 ルー部門
 粘度:さらっと(低粘度)
 具:多
 具内容:薄切り牛肉、玉ねぎ、マッシュルーム
 甘味:1(0~3)
 辛み:0(0~3)
 コク:3(0~3)

 カツ部門
 種類:豚ロース
 衣粒:大き目
 衣堅:カリッ
 肉厚:2(1~3)
 肉大:3(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)、らっきょ、サラダ

 ルーは、カレーと言うよりは、ビーフハヤシに近い、欧風カレー系。ソースポットに入れられ、たっぷりの肉と玉ねぎと、一枚のマッシュルームが入っている(一枚はたまたまだろうが、まぁ、玉ねぎに比べれば、少なく入っていると思う)。辛みはなく、とても食べやすく、たっぷりの具材が入っているので豪華感ある。これだけで、十分なコストパフォーマンスを発揮している。
 カツは、厚め、大き目で、手仕込み系なので、オイリー。よく言えば、ジューシー。個人的には、ジューシーすぎる手仕込み系は、カレーに合わない、だからカツカレーってあんまり好きじゃない。
 その他としては福神漬けにらっきょ。らっきょはコストが高いので、やはり、1,500円取るレストラン業態ならではの、付け合わせだろう。
 総評としては、JRA競馬場四番目の高価格カツカレーだが、その値段に見合った内容と味だと思う。箸袋がニッコクトラストだったので、どっちかな?と思ったが、当たりのほうだったようだ。サービス係も十分な人員が配置してあり、贅沢だなぁと感じた。
 営業は10時30分から。

 

ニッコクトラストとは、病院・企業などの内部で営業する施設系給食・レストランを運営する、老舗・最大手の会社のひとつ。場所やスタッフによっては、「まずい病院食・社食」と呼ばれてしまうため、名前を聞いただけで「ニッコク!?」という反応をする人もいる。

 

 以上、小倉競馬場のカツカレーでした!
 一日二食×二日だから、こなしてきたが、阪神みたいに一日三食×二日は、もうそんな無茶は聞かない歳なんだぞ、本来俺は(謎
 他の小倉・博多グルメは、競馬場旅行編のときに紹介を回す。かもしれない。競馬場旅行系は下書きが溜まりすぎて早く消化しないとダメだとは思いつつ。まぁ、しばらくは旅打ちにでる予定はないので、春までに全部アップするという方向で。

 

 馬券に関しては、土曜は朝から42倍の三複を取ったり、色々馬券を取ったが、取られてもして、若干マイナス。
 日曜は、小倉の天候がやや崩れ気味で、それならばと逆に小倉に傾注し、◎だけで言えば、小倉は7/12レース3着内、複勝率75%!複勝圏から外れた3レースは、

 やっぱり丹内、足んねえじゃねーか!(#^ω^)ビキビキ
 狙ってやったわけじゃなくて、マジで結果こうなって、自分でものけぞった。最終レースも、とんでもない最後方から進んでて、いくらなんでも足りねえだろ!!と思ったが、最後は足りるんだもんなぁw
 しかし、全体としては、最終レースまでノーホーラ。当日は三連複を主に買っていて、軸と相手1頭は来るが、あと1頭必ずいらないのが絡んできて外れ続けた。最終は三戦二勝だったが、そんなのは焼け石に水で、二週前の京都に続き、小倉も負けて帰るのであった。しばらくはおとなしく籠ります。

 

1月14日(日)、京都競馬場

 競馬場旅行に行くと、どうしても週1回の更新では書ききれないことが多くなって下書きが溜まるばかりなので、今回はA指定席の不満点は、あとで別記事にするとして(そんなに不満なの!?いやぁ、どうしてもコストに見合わないというなら仕方ないと思うけど、効率・スマート化の名のもとにブランド価値を下げていく事例を仕事柄一杯見てきたので、それが今回に当てはまる危惧があるから、何度も擦っているんだけど)、当日の楽しかったことを、さらりと行きましょう。ほぼグルメリポートになりますが。

 

 来場の楽しみの一つと言えば、Welcomeチャンスだろう。昔は交通系ICカード等を読み取り機に通して、5ポイント貯まってからの抽選だったが、今はアプリ化して、その度ごとの抽選になった。そういえば、昔はローカルだと来場ポイントが2倍(2ポイント)だったなぁなどと思い出す。

 日曜の賞品は、こんな感じ。個人的には去年からずっと、ヒーロー列伝シリーズシールが一番欲しい。ヒーロー列伝ポスターは、受注形式だったら、滅茶苦茶欲しい人いっぱいいると思う。
 土曜は当たらなかったが、日曜は特別賞の万年アクリルカレンダーが当たり。

 実用系のグッズもまた、嬉し。

 

 朝食は寒かったため、つくもうどんEXPRESSに行く。

 まぁまぁ悩んだが、一番高い肉うどんを注文。

 七味の小袋は貰えたか、セルフサービスだったかは失念。
 麺・肉・わかめ・葱の構成。肉の量は、少な目かなと思ったが、麺量は普通ぐらい。ただ、汁がなみなみと入っている。寒い日だったので、これぐらいあったほうが嬉しかった。出汁に九十九島(長崎)のいりこが使われているそうだが、うまいというぐらいしか俺には分からぬ。
 肉の量に、ちょっとCP感欠けるなと思った人は、鶏天うどんのほうが良いのではないだろうか?腹を膨らませたい人は、米(丼)だろう。

 

 そのまま、指定席エリアまで入り、モダンパブ風の1GEORGEで、

 カフェオレを買う(ビールじゃないんかーい!

 450円。味は牛乳の味が濃く出てる系。こっちは「カフェオレ」なので、コーヒーにミルクを合わせただけ。450円はちょっと高いかな。土曜にパン屋のル・ブーケで、フォームドミルクの「カフェラテ」を買ったが、あっちは400円。空気が入った(フォームドミルク)分安いということも言えるし、手間(フォームドミルク)分お得じゃないかということも言える。細かすぎてどっちでもいいか。個人的にはやはりフォームドミルク推しなので、ル・ブーケのカフェラテをお勧めします。

 

 昼は因縁?の「だるま」へ。だるまについてはこちら。

ke1b4ski.hatenablog.com

 

 公平を期すため?前回と同じ時間ぐらいに来店。

 並んではいたが、グランドオープン当初の物珍しさもなかったせいか、店内着席数は前回来店時よりは少なかった。去年の春開催の時は指定席利用客専用店だったが、指定席への出入口まで指定席エリアを狭めたので、一般客でも利用できるように改善されていた。と、いうことを考えると、客足は少なくなったか?
 この行列は、やはり、現金利用可能食券機に並ぶ人の列であって、キャッシュレス専用食券機だと並んでいない。両方現金利用可能食券機にしないのは、どこまでわざとか分からないが、並ばせることで、入店後の客数・オペレーションを制限しているなら、このままでもいいかな?(飲食店は、店外だと長時間並んでも客は平気だが、店内に入ってから待たされることは大きなクレームに繋がりやすいというのが業界として一般的認知。また、従業員に現金を触らせないことで、コスト・リスク軽減にもなる)
 メニューは少し変わっていて、牛すじカレーが導入されていたが、ここも公平を期すために、前回と同じ牛たんステーキセットを注文。

 って、300円値上げされて、2,800円になってるー!!世知辛えぇー!!前回(23年5月)のメニュー写真を貼っておきます。

 他のメニューも地味に値上げだが、ちょい呑みセットは価格ダウンしてますね。

 

 さて、今まで触れてはこなかったが、JRAは公式で京都競馬場グルメ紹介動画を、23年の10月に公開した。その前編で、だるまも紹介されている。

www.youtube.com

 まさか、鉄板アツアツで出てくるんじゃないか?と思ったら、案の定鉄板アツアツで出てきたので、ああ、はいはい、撮影のために万全を期しますよねーという、こっちの心はヒエヒエにしかならなかった。

 

 当日の話に戻す。前回は15分以上待たされたが、今回は客も少な目でオペレーション的混乱もなかったためか、8分で注文品が到着。

 鉄板アツアツ!!そうだよ!!コレだよ!!これだけでいいんだよ!!全然美味さが違う!!前回ヒエヒエのポテトと野菜を食わされたことを考えると、涙が出てくるほど美味い。あとはご飯お代わり自由だったら、良かったかもなぁ(動画内でも、※有料ですとテロップが入っている)。
 メニューとしては、味は美味いので、鉄板アツアツなら食べてもいいかなと思うけど、それも一度だけかな。京都競馬場に一見さんが、これからどれくらいの割合で来るか分からないが、東京のオークラやニユートーキヨー、中山の銀座ライオン・旬彩に比べると、二度行きたいとは思わないので、長い目で見れば、苦労するのかもしれない?
 前述の関東の競馬場レストランは、馬主エリアの階下にあり、馬主関係者も利用する割合が高い。京都は、馬主関係者は馬主エリアのレストランを利用する。それを考えると関東が見栄えして、京都は、どうしても見劣りするのかもしれない(まぁ、馬主的には一般人とは食べたくなくて、馬主専用がある京都のほうがいいらしいが、一般人からしてみれば、恩恵を被れるほうが有難い)。

 

 さて、皆さん、先ほども出した、このメニューを見て、お気づきだろうか?

 メニュー変更に伴い、カレー類が導入され、

 よーく見てみると、

 これ、カツカレーじゃん!?
 やっと京都競馬場のカツカレーを、コンプリートしたと思ったんだが、店を出る時に気づいた。入店前では、カツカレーの表記がなかったから、「ふーん、カレーを導入したのか」ぐらいにしか反応できなかった。
 しかし、しかしである、「一つの店で、カレーと別売りの揚げ物を併せて、カツカレーというのは禁止」「あくまでもメニューとして、”カツカレー”表記があるものだけを対象」というルールがあるので、これは牛すじカレーである(強弁)。牛すじカツカレーだったら、対象だった!(強弁を重ねる)値段も全国のJRAカツカレーで三番目に高い1,700円……うーん、京都までの旅費を誰か出してくれるなら、食べてもいいわ(おい

 

 席に戻るついでに、1GEORGEに寄る。朝のときだが、ドリンクメニューを撮りたかったが、どうしてもスタンドのガラスからの映り込みが入ってしまって、こんな感じ。

 グランドオープンして、限定で売られていたクラフトビール武豊」が、期間限定で飲めるようになっている。5月のときは、コースター付で1,000円だったのは、お得だったな。
 昼のデザート(?)として、京都競馬場オリジナルビール700円を買う。

 が、これ、前回来た時も頼んでいたのを、一口飲んで思い出した。味は普通にアンバービールです。

 

 少ししてから、再度訪問して、小腹を満たすセットを買う。

 フィッシュアンドチップス700円、一乗寺スタウト700円。
 黒を飲むなら、フィッシュアンドチップスやろということで、この組み合わせ。値段の割にはフィッシュが一口サイズ×4で割高かなぁと思ったが、味はまぁまぁ。フィッシュだけでいえば、TwoDaysのビッグタラフライ、

 これが500円。京都のTwoDaysは覗かなかったので(上の画像は中山)、これがあったかどうかわからないが、こういうのを期待すると肩すかしになってしまう。ただ、ポテトが冷えてても結構いける。味がしっかりしていてよかった。量も一杯のビールのアテとしては十分。スタウトは、普通に黒味でした。黒が好きな人は満足でしょう。

 

 最後に残った一乗寺ブリュワリー製ビールを買いに、三杯目。

 京串カツ500円、一乗寺レッドエール700円。
 この京串カツが、エンタイトルタイムリーツーベース的な良さ(謎の表現)。しっかりとした厚みのある肉が入っていて、衣の片側にソースを漬けた感じで味がある。メインレース前に購入したので、当然冷めてはいるが、美味かった。一番CP感優秀だと思った。レッドエールは、ややアンバー寄りだが、すっきりとした後味。個人的には三種類の中ではコレかな。まぁ、黒ラベルが売ってればそっちを飲んでしまうが(偏狂的黒ラベル党)。

 1GEROGEは、前回訪問時は、ビール一杯しか飲めなかったが、期待通りで良かった。この他にも色々おつまみが売られているし、お弁当(1,000円~)もあり、現地では見落としていて、写真を整理して気づいたが、時間限定でハッピーアワーセット1,000円というのもあるらしい。おしゃれになった京都競馬場に相応しい売店だと思う。ビール党なら来店必須だろう。

 

 当日の席はゴールど真ん前。
 馬券は土曜に引き続き、買える(買いたい)レースが全然なくて、だから、ビールを飲んだくれていたんだが、見送って見送って見送ったあげくの、中山9・10と石川騎手を本命にして、両方ドボン。
 メインは小倉の単勝をやっと当てて胸をなでおろしたが、日経新春杯は良く分からないまま少し買ってドボン。 京成杯は馬券は買ってなかったが、「こいつはダービー候補じゃないか」とPOG指名しているジュンゴールドに期待していた。が、惨敗でガッカリ。馬券収支は当然マイナスで京都競馬場を後にするのであった……。

 

 京都競馬場のA指定席については、別記事にするとしたので、さわりだけでも。ゴールど真ん前から、ターフビジョンの見え方の角度はこんな感じ。

 そして、際どくなったときに、個別モニターがないので、ターフビジョンで確認しようとしても(下の写真は、ズームしたはず)、

 肉眼では見えない……判別つきにくい……いくら出したら、個別モニター復活させてくれる?+1,000円の5,000円?足りない?8,000円?10,000円?快適性に金を出しているのに、不快にしかならない……。
 うーん、いっそのことB指定でいいのかもなぁ。

1月20日(土)、21日(日)

 週末は天候も荒れるということで、大人しく自宅に籠る。先週京都競馬場で買ってきたユタカレーを食べてみた。

 野菜が煮溶けてスパイスと混じっているであろう、サラサラとしたルーに、まぁまぁ鶏胸肉が入っている。味も辛みも、割と穏やかで、口に入れた瞬間は無味に近いと感じる人もいるんじゃないかと思うほど。後から、少しだけ辛みが来て、スパイスの匂いが広がる。カルダモンやコリアンダー系の匂いで、仁丹に近いので、薬膳的な味わいのカレーと言えるかもしれない。
 武豊監修クラフトビール武豊」の時でも思ったが、武豊の好みは「最初にガツンと来るようなものではなく、後からふわっと、余韻は長めのようなもの」なのだろうか?実は味の濃い・強いものが好きな京都人らしからぬ、好みだなと思った。

 

(砂糖・醤油などの甘辛いものは京都人は好きではないが、凄く辛いとか、凄く濃いとか、そういうのは大好きである。なにせ天下一品発祥の地やしね。偏見かな?と思われるが、元京都在住で感じたことだし、京都の大学、龍谷大学の教授もこういう記事を残している。京都の料理は実は薄味ではない | Moglab(食と農の楽しさを伝えるWEBマガジン)要はある意味、グルマンなのだ、京都人は)

 

 今週の競馬は、個人的には、◎の成績は良かったが、悪天候で馬券の買い方が甘くて回収率が伸びなかったぐらいしか話題がない。それよりは騎手の話を少ししたい。
 先週「キング姐さんだけ買ってりゃいい」で話を締めたが、そのレイチェル・キング騎手が、中山メインAJCC(G2)で、外国人女性騎手初の、日本競馬重賞制覇を成し遂げた。

 当日の姐さんの成績は2-0-1-4。二桁人気の二頭を差し引けば、2-0-1-2、単回206円、複回136円。ご立派。もう皆、キング姐さんが買える騎手だと分かってきているし、重賞制覇という大看板を上げることができるので、来週には妙味が、かなり無くなっているだろう。
 豪州では、女性騎手に男性騎手と比較して、斤量軽減の恩恵を主催者が与えようとしたときに、「男と同じでもやれる!」と女性騎手側が猛烈に拒否して、同斤量で騎乗しているためか、そこで存在感を残している女性騎手と言うのは、本当に腕っこきなのだろう。

 

 残りの短期免許外国人騎手は、ムーアやモレイラレベルじゃないからという事情はあるとしても、モリス騎手が、かなり苦しい。

 馬質も良いとは言えないので、情状酌量の余地大ありだろうか?

 

 ところが、残りの外国人男性騎手は大健闘。

 ピーヒュレク騎手は馬質なりに健闘を見せた。

 

 元々馬質なりに持ってきていたルメートル騎手は高確率。

 9人気1着のあとは、一つ置いて、人気以上、掲示板・馬券内確保と仕事人っぷりを見せた。

 

 大爆発したのは、キングスコート騎手。

 初勝利を挙げた後は、今まで箸にも棒にもかからない騎乗内容・成績が嘘のような、人気薄での連対圏確保。

 

 馬場が悪くなり、速い流れの中で勝負をする日本式競馬ではなく、タフな流れの中で勝負をする欧州式競馬のような、タイムフィーリングでレースが流れたことで、外国人騎手達の、いつもの実力が発揮できたんじゃないかと仮説を立てている。儲けたいので、もう一度ぐらいは、彼らが在日してる間に悪天候になって欲しいなぁ。

 

 コロナで外国人騎手が来日できなくなった折、良い面としては、玉突き式に日本人若手騎手にチャンスが回されたことであろう。そこで生まれたのが、横山武史だったとは思っている。じゃぁ、外国人騎手に短期免許は発行すべきではない、と言われれば、これは、コロナ明けでみると、絶対発行して欲しいと思った。
 一定期間、日本人騎手だけだと、「なんでそんな騎乗になるの」というものばかり見せられて、うんざりすることが多かった。久しぶりに世界のトップジョッキー達が堂々と来日して騎乗したのを見ると、さすが!と言わざるを得ない内容だった。それを見て、日本人騎手も、ぼやぼやしていると、おまんまの食い上げだぞ!と危機感を持って、レベルアップして欲しい。

 

 1月14日の京都競馬場分の記事など、色々半端になっている記事が多いので、今週は久しぶりの千文字更新ということで、このあたりで(と、言いつつ千七百文字ぐらいあります)。

1月13日(土)、京都競馬場

 去年春に新生グランドオープンした京都競馬場だったが、その後も改修工事を続け、以前「ラウンジシート」と「L-テーブル席」とされていたところが、秋開催から「プライベートシート」と「Lソファ」に変更になった。
 また、飲食店も変更や、新規出店があり、何より「カツカレーを出す店が新たにできた」ということで、その一杯を食べる為だけに、去年5月以来の淀へ行って参りました!!長くなるので、土日を分けて記事にします。

 

 土曜の朝一は、先週(今年初週)から京都競馬場ターフィーショップでのみ販売され、初日で売り切れになった、武豊監修のカレー、「YUTA curry」購入の列に並ぶ。

 結構並んでたが、ユタカレーだけ販売するワゴンをターフィーショップ店頭に出して対応、一人5個までの個数制限と、個数ごとの各金額を立て看板で案内するなど、万全の準備をしていたので、混乱はまったくなく、サクっと購入できた。

 増産したためか、初週の売り切れ案内ツイートは、今週は出なかったので、来週以降も適宜増産して、販売されるものと思われる。今開催京都に行く人は、お土産にどうでしょう?

 

 1個購入。先着3,000名様のおまけ、手提げ袋型のクリアファイルも貰った。ということは、初週売り切れは3,000名購入まではいかなかったのかな?5個買う人もいたけど平均2個ぐらいと考えると、初週生産は2個×3000人以下=6000個より下、初週生産数は多くても5000、実際はクリアファイルと同じ数、3,000ってところかな?

 春開催では武豊監修クラフトビール武豊」を販売していたが、今回のユタカレーといい、京都競馬場は不世出のスーパージョッキーと一蓮托生という気構えを見せている。
 まぁ、それも当然というのは、武豊が生まれた年は、まだギリギリ京都競馬場内に厩舎があった時代で、2月に武邦彦の三男として武豊誕生、11月に栗東トレーニングセンター開場(前後で中京・阪神からの人馬移動開始。京都からは12月に移動)している。つまり、「武豊京都競馬場生まれ」であるからだろう。本人の、弁も成績(競馬場別最多勝利数)も、「京都は自分の庭」だから、まったく問題ない。どんどんやるべきだと思う。武豊の現役時間も残り少ない。あと15年ぐらいだろうか?(え!?

 

 朝一のパドック

 パドックは本当に見やすくなった。以前の円形パドックは、形態が唯一無二ということで、多くの人に無くなるのは大変惜しまれたが、実用度が段違いなので仕方あるまい。

 朝一のゴール前とターフビジョン。

 ターフビジョンは、東京のものとほぼ同等のサイズ。大きくて良いと思うが、肝心のA指定席では微妙な見え方。東京より京都の方が、席との距離は短いはずなんだが、屋内でガラス越しだと若干鮮明さが欠けるように見える。A指定席に関しては日曜分に言及します。

 

 朝パドックとゴール前の写真があるのは、撮影したという単純なことだけではない理由がある。
 遠方からの来場の場合、当然荷物は現地民より多く、ノートPCと身の回り品以外は、競馬場に着くと、まず手荷物預かり所に直行して預けるのがルーチンみたいになっている。京都競馬場の手荷物預かり所は一つだけで、駅方面から来場すると、一番奥に位置することになる。パドックを通り過ぎて荷物を預け、帰りにゴールとターフビジョンを通ることになったからだ。
 が、長くなるが、一番言いたいのは、そのことではなく、荷物を預ける時に「荷物、預けられますか?」という言葉が、他の競馬場の預かり所では言われたことがないニュアンスがこもっていたように、敏感ヤクザ(些細なことに、大げさに、感情が爆発する厄介なタイプの人間)のセンサーに引っかかった。
 もちろん、荷物は快く預かってもらったのだが、とても気になる。ゴール前を撮影してスタンド内に戻ったときに、答えが分かった。

 京都競馬場では、今までの競馬場では考えられないほどの、無料ロッカーが備え付けられているのだ。ロッカーの上に天皇賞春の勝ち馬などが掲示されていて、そこで、周りのいたるところにある無料ロッカーが、全然開いている(利用できる)ことに気が付いた。コイン式ではなく、ナンバーロック式(任意の数字を決めてロックできる)なので、小銭を用意する手間が必要ない。

 京都競馬場のQ&Aにも書かれている。無料ロッカーに入りきらない大型のものなどは手荷物預かり所に預けるのが、新生京都競馬場ではスジだったのだろう。道理で、大きめとはいえ、普通のバッグ1個を朝一番に、わざわざ手荷物預かり所に持ってくる中年男性に、確認のニュアンスで言葉が、かけられたはずだ。
「え!?朝一番でロッカーガラガラのはずですけど、本気で、ここに預けます?」
 という、ぶぶ漬け京言葉的な発言だったのか!!と妄想した。本当に数が多いので、皆さんも来場して、持ち歩くには若干大きな荷物がある場合は、まずロッカーを確認してみてください。

 

 お待たせしました、カツカレーの時間です!!去年の秋開催から新たに出店したカレー店が、カツカレーを出しています!!

 特上カリー 京都WAZAN、とん勝つカリー1,300円、生ビール(中)700円。

 ルー部門
 粘度:もったり気味(やや高粘度)
 具:少
 具内容:何かが溶けて入っているが分からない
 甘味:3(0~3)
 辛み:2(0~3)
 コク:2(0~3)

 カツ部門
 種類:豚ヒレ
 衣粒:中くらい
 衣堅:サクサク
 肉厚:1(1~3)
 肉大:2(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)
 その他:カツに最初からソースがかかっている

 

 ルーは、一口食べて「甘い!」となり、食べていたら「辛い!」となるタイプ。舌先は甘いが、舌に残ったものから、後で結構強めの辛みが来る。高粘度系なので、味を感じやすく、コクも深いと思いがちなので1点引かせてもらったが、美味いことには変わらない。ご飯とのバランスも、珍しいルー多目系。
 カツは、脂身が極端に少ない豚ヒレと思われる。が、ルーが多目で高粘度系なので、脂身が少ない方がバランスが良い。衣はサクサクと軽いタイプで、そこも良し。最初からソースを少しかけてくれるのもアリでしょう。
 その他としては、福神漬けが少しついてくる。普通の量だと思うが、福神漬け好きとしては、寂しい。
 総評としては、ルーが甘くて辛くて、病みつきになる系で美味い。

 ただ、テイクアウト業態で、カツカレーが1,300円という強気の価格をどう取るか、評価は分かれると思う。トッピングなしで880円なら、選択肢的に、食べられるという人も多くなるだろう。どうしても肉が食いたい人は、キーマ風のそぼろカリーで950円。もしくは、とん勝カリーではなく、チキン勝カリーにすると、とんかつに比べて200安い上に、肉の量も増える(チキンカツが3個乗ってくる)ので、そちらになるでしょう。
 もう一度食いたいかと言われれば、もう一度食ってもいいなと思うが、京都競馬場自体が、もう一度はどうだろう?みたいな状態なので、これは、日曜分の記事で、A指定席のときに、まとめて話をしたい。
 但し、京都競馬場は、今まで東京競馬場に相対する競馬場としては、スタンドや設備なども色々な意味で経年劣化が目立っていて、確実に見劣りするものだった。それが、一新されて、収容人数だけでも世界一の東京競馬場と、肩を並べるほど、素晴らしいものには、なったと思う。
 唯一、指定席がなぁ……(滅茶苦茶擦る)、それは日曜分で(悪質な引き延ばし)。

 

 その土曜の指定席は、6階プライベートシートを取った。
 新生京都競馬場スタンドは、ゴール前を「ゴールサイド」、第4コーナーに近い方、つまり淀駅に近い方を「ステーションサイド」として名称しているが、プライベートシートはステーションサイドの方にある。
 かつて、ここには、ラウンジシートとL-テーブルという指定席があった。旧指定席に関しては、拙ブログで何度も紹介している、旅打ちの偉大なる先達「そこに競馬があるから」に詳しい。

sokorace.blog.shinobi.jp

 ラウンジシートは、格安で、席も一人がけソファのようなもので、確かリクライニングできたはず。居心地は良かったんだが、テーブルが、小さなサイドテーブル状のものしかない。普通の客なら、そこに飲食物や所持品を置くだけなので充分だが、ノートPCを広げた上で新聞にぐりぐりと書きこんでいく自分の競馬スタイルだと、膝の上のノートPCが不安定でどうにも落ち着きがなかった。
 最後にラウンジシートを利用したのが、雨の京阪杯をネロが勝った週の土曜だと覚えているので2016年になる。日曜(京阪杯当日)は、寒すぎたので、昼におでんでも買おうと思ったら、売り切れてて、皆考えることは同じなんだなぁというのを思い出した。

 

 さて、今回のプライベートシートの話になるが、これはエクセルフロアに通っている人なら「ああいうもの」と言えば、すぐに分かると思う。こちらは、JRA公式サイトからも見られる、プライベートシートエリアの、グーグルマップ上の360度VR画像になる。

www.google.com

 

 公式サイトでは、VR画像が二つ用意されている。上記のリンクは、下記画像の右リンク、「5階Eブロック、6階」のもの。 

 この二つ、5階と6階で階の違い以外に、何が違うかと言うと、VR画像では分かりにくいが、シートが向いている方向が違うのだ。5階A~Dブロックは、コースを背中にして席が並んでいる。一方、5階Eブロック・6階は、コースに向いて席が並んでいる。
 あと、もう一つ注意点としては、コースを向いて左半分のエリアがUMACA券売機のみのエリア、右半分が現金も対応券売機エリアになっている。当然右の方が席の埋まりが早い。その分ゴールから遠くなるが、元々ゴール前ではないステーションサイド。だったら、利便性を取るという客が多いのだろう。

 

 今回は6階の左半分エリア、UMACA専用で取ってみた。中でも、一番端っこだけ二列表示で、VR画像でも確認できなかったので、どうなっているのかと確認したかった。それがこの席である。

 うむ、端っこだ。座ると、こう。

 左の小箱はコンセント口で二口ついてる。足元はというと、

 机の下に、棚はなく、壁側に小さなフックが一つある。低い位置にあるので、A4サイズが入るトートバッグだと、持ち手が長くなって、釣り下がらずに底がつく。
 見上げると、こう。

 モニターの見上げ角度は若干広くなるので、一つ後ろの席がベターか。目の前にUMACA投票機が見えるので、馬券はすぐ買える。ちなみに、このモニター、何を映しているかというと、

 全場中継(一番左端)である。その右隣が関西主場(京都)、さらに右隣が関東主場(中山)になっている。なので、全レースやりたい、見たい人は1・2列の席のほうが、全場中継モニターを見やすい。全レース予想する自分としては、たまたまだったが、ラッキーだった。

 

 臨戦態勢を整えると、こんな感じである。テーブル自体は割と広めで、とても良い。ノートPCは13.3型、A4の紙とほぼ同サイズなので、そこからサイズ感を推し量ってもらうと、不自由しないというのは分かってくれるはず。

 先週も述べたように、今年から長年愛用した競馬エイトから、東スポに切り替えたが、競馬エイトについてはおいおい語る(語るとは言ってない)として、当日の東スポの、藤井記者の連載が、泣けた。これは現在WEBでも読める。

tospo-keiba.jp

 競馬には、色々な偶然が重なる奇跡があり、それは必然だったんじゃないかと思うことは多いが、これもその一つなんだろうか。当該の藤井記者のポストはコレ。

 

 プライベートシートの前には、「L-テーブル席」から新しく生まれ変わった「Lソファ席」が展開されているが、これが本当に良い席で、団体だったら、ここで競馬したいなぁと思った。朝、誰もまだ来てないテーブルがあったので、撮影させていただいた。

 写真の奥、一段下ったところが、屋内と屋外を隔てる窓際で、ペアテーブルになっている。

 なんと、ここは、旧ボックスシート(ペア)からの変更で、京都競馬場指定席唯一の「モニターが増設された」席である。一番お得かもしれない!!

 

 そこから屋外へ出れるようになっていて、観覧自由席がある。

 京都のレースが始まると、指定席の客の一部がぞろぞろと外へ繰り出していく。

 ゴールすると、またぞろぞろと列を作って、屋内へ戻っていく。皆マナーよく観戦していた。

 

 当日は、早朝京都駅に着き、開門までの時間潰しの為に、伏見桃山駅近くのマクドナルドでざっくりと殆どのレースを検討したが、買いたいレースがなく、昼近くになって小腹がすいたので、焼き鳥食べ比べに出かけた。

 

 秋開催になって、京都競馬場グルメには、ステーションサイドとゴールサイドそれぞれに、同じジャンルが存在するものがあり、それが、「焼き鳥、かなざわ:鳥せい」、「中華、こがね:眠眠」、「たこ焼き、森久:銀だこ」である。
  5月の訪問時に閉店した「どんつき」が、「鶏せい」に生まれ変わった。その時の立て看板はこちらの最後の方で。

ke1b4ski.hatenablog.com

 余談になるが、大昔、まだ淀駅が高架ホームになる前、駅の隣の線路沿いに小さな鶏料理屋があった。再開発で駅が現在の位置に移動するときに、一帯が整備され、現在は住宅地になっている。子供のころ、何回か食事したが、あれはなんという店名だったか……。鳥雑炊を名物にうたっていたと思うんだが。

 

 鳥せいでは、バラ売りで買うと750円のところ、3本セットで700円のを購入。写真を撮り忘れたので、食べログの写真でメニューを確認してください。24年1月15日に投稿してる人がいますので、それが多分今のところ最新です。

tabelog.com

 少し前に「台湾唐揚げ」ということで世間を一世風靡した、大鶏排(ダージーパイ)風の、鶏肉の薄から揚げみたいなものを「大鶏物」とシャレて売ってるが、食いでがあるものを求めるなら、これだったかもしれない。

 

 ロゴ入りの紙袋で渡してくれる。結構アツアツなので、迂闊に本体のところを持つとびっくりすると思う。

 中身はこんな感じ。

 左から、つくね、もも、皮。若干ボリューム不足に感じる。
 味はタレが良く絡んでいる。ももは普通、皮は割と焼きが強めに入っていて、パリッとするところがある。つくねは、軟骨入り(軟骨ではなく、砂肝のミンチとのこと)で肉感があってよい。

 

 食べ終わったら間髪入れずに、かなざわへ向かう。こちらは写真を取る必要がない。公式サイトで競馬場店のメニューが表示されている。

seseri.jp

 単品で、地鶏もも、もも、かわ、つくねを1本づつ購入。計950円。

 

 発泡スチロールのトレイにするか、紙袋にするか選べるので、公正を期すために(?)紙袋を選択。こちらはロゴはついてない。しかし、セルフでおしぼりを貰えるようになっているのは、地味に有難い。

 中身はこんな感じ。左から、1本だけ細いくしになっているのが、地鶏もも。そこから順番にもも、かわ、つくねになっている。

 鶏せいが、タレしっかり絡め系に比べると、こっちはタレ漬け焼きのような状態。これは俺が愛してやまない、両国国技館焼き鳥に近いかもしれない。

 

 両国国技館焼き鳥はこちらの記事が、面白おかしく読めるかも。

rocketnews24.com

 

 味は、まず、地鶏と普通のももと何が違うねん!となるが、歯ごたえが違う。地鶏の方がしっかりとした歯ごたえがあって、よく噛むので、その分肉の味を味わうことになる。四国で食べられる「骨付き地鶏」の「ひね」は、マジで堅くて、わしゃぁ、ずっと「ひな」でええわとなるが、そこまでは堅くない。ももと比べて食べて、ああ、確かに歯ごたえあるなと分かる程度。
 皮とつくねは、鶏せいに比べると真逆のもので、皮は焼き弱めのクニュクニュ系。つくねは、軟骨なしで、ふんわり柔らか系だった。
 食べ比べた印象としては、どっちもタイプが違うので、好みが分かれるというところでお茶を濁すのが大人のマナー(謎)。ただ、おしぼり分、かなざわさんに一票かな。

 

 その足で、お昼を買いにパン屋「Le Bouquet(ル・ブーケ)」へ。この単語、何も見ないでタイピングできるのは、俺の第二外国語がフランス語だったからに他ならない。ギリギリ「可」で単位取得しておいて大きな顔してるが。

 食べログを見ると、去年の新生グランドオープンの時は、色々あったようだったが、当日は名物のカレーパンと、ローストビーフサンドのみの潔いラインナップだった。

tabelog.com

 

 ローストビーフサンド800円と、カフェラテ400円。

 カウンターの奥にある、スチームミルクマシンがどっかで見たことある奴で、WFMだったか、デロンギだったか、どこだったかなーとメーカーのロゴマークを探してる間に渡されたので確認できなかった。コンビニコーヒーはわざわざ、唯一フォームドミルクのファミマに買いに行く、フォームドミルクのカフェラテ好きおじさんとしては嬉しい。他のソフトドリンクはサントリーのマシンが入っていた。
 ローストビーフサンドは、肉とレタスとトマトに、乳化系ドレッシングが挟まれていて、手作り感満載。実は見た目以上に肉がしっかり入っていて、あ、こりゃ確かに800円するね、っていうぐらい入っている。ただ、現状一般的な感覚だと、ちと高いと言わざるを得ないか。セットで1,000円ぽっきりなら、買いたい人も増えるのでは。

 

 昼を過ぎても全然買いたいレースがなく、新馬戦と小倉10を買うも外れ。
 メインは、小倉の愛知杯は1人気のミッキーゴージャスが本命だったので、馬券は見。予想はタガノパッションとのワイドが1本当たっていた。一方、京都と中山は仕方なく?買った。
 京都は、4人気カルネアサーダの単複と馬連で、勝ったビッグシーザーとの馬券もあったが、肝心のカルネサーダが逃げて粘り切れず4着(しかも同着)。
 中山は、6人気のグラティアスの単複。スタートして一瞬見失って、黄色帽(9番)を探すと、なんと最後方。「うわ、前に行きたいっていう陣営コメントなのに、親父譲り(鞍上は横山和生だった)のポツンかよ!」と吃驚。そのままハラハラしながら見守っていると、最後方から最後方でのフィニッシュでガッカリ。
 そんなメッセージを競馬仲間に送ったところ、

 なんと、隣の10番プルパレイと見間違えていた!!ごめんごめん、和生俺が悪かったよ、トーセンスーリヤのころから、お前を信じていた俺だったのに、本当に俺が悪かった!ということで、複勝だけちょろっと当たる。
 中山の最終、そのちょろっと浮いた分だけ、7人気の「キング姐さん(レイチェル・キング。今回の短期免許外人では一番当たりだと思う」から、1・2人気の日本人騎手の馬に流した馬券を買ったが、姐さん三着もあとは沈んで外れ。もう日本人は買わずに、キング姐さんだけ買ってりゃいいんじゃねえかな?

 

 ということで、馬券的な楽しみは全然なく、競馬場を後にし、翌日へ続く。帰りの、一番奥の手荷物預かり所から荷物を引き上げて駅に向かうところで、夕日を浴びるパドック

1月6日(土)、7日(日)、8日(月)

 2024年、いきなり大災害が起こってしまった。まずは被災者の方々の無事と健康、避難生活の中での安らぎ、そして、日常生活が早く取り戻せることを願い、お見舞いを申し上げます。それと共に、自分ができる範囲での助力と、我が身の備えも再度確認しておきたい。

 あとのことを述べるのは、もっと心ある人や、有識者の方々にお任せしたい。

 

 今年の競馬を始めるにあたって、去年から変えたことがあった。それは、購入する競馬新聞を、長年愛用し続けた「競馬エイト」から、初心者のころに使っていた「東スポ」に変えたことだ。
 競馬エイトへの不満はある、大いにある。が、今でも現在発行されている競馬新聞(専門紙&スポーツ紙)の全紙中、なおかつネットサービス系の馬柱も含めた上で、最良の馬柱を掲載しているのは、競馬エイトだと思っているし、滅茶苦茶褒めたいし、使い方を分かってない奴には、具体的な使いどころを滅茶苦茶教えてあげたい。しかし、もう我慢できなくなったので、買うのをやめた。
 東スポに戻ってみて、昔に比べると改良が加わっており、悪くはないと思ったが、必要最低限にあと一つ二つほしいなという感じはある。安いから初心者にお勧めしやすい東スポだが、改めて比較すると、初心者であればあるほど、競馬エイトを買うべきではないかと思っている。あの馬柱には、ほぼ欲しい物が詰まっている。
 但し、我慢でkry(多分、かわいさ余って憎さ百倍みたいなもんだと思う

 東スポ東スポで、「まだ舘林と松浪が本紙やってんの!?」とびっくりしたし、アナ兄弟の明神が辞めたのは知っていたが、違う明神になっていたし、全体的に予想スタンスの変更も感じた。

 以上、諸々を合わせて、競馬新聞の在り方を個人的に考え直すことにもなったので、別記事で「競馬エイトの馬柱を褒めまくる(多分、同時に違うところのケチをつけてると思う」と、「競馬新聞を買う意味」をまとめる、かもしれない(予定は未定

 

 今年は金杯日と、成人の日週の三日開催という例年の変則日程(合計四日)が合体した、さらに変則日程(合計三日)だった。

 相も変わらず全レース予想を行ったが、初日の◎成績。

 単複百超、回収率高目で良し!いきなり14人気3着を引き寄せたのは幸先良い。当然馬券も大幅プラス。

 

 二日目の◎成績。

 単複百超、的中率高目で良し!フェアリーS馬連☆(惑星)ー◎で82.5倍を的中。至極当然に、馬券は二日連続大幅プラス!


 迎えた三日目の◎成績。

 超ウルトラそびえたつクソ雑魚ナメクジ成績。多分近五年で一番悪い。

 途中まで「1着か、5着か」だったので、笑えたのが救いか(?)。そこらへんから、「どうも今日はヤバいが危ない」と感じて、一旦中山4の新馬と、中山7で馬券勝負したが、かすりもせず、前二日で十分すぎるほどプラスを上げられていたこともあって、勝ち逃げ体制に切り替えた。それが功を奏した。
 当日はほぼ全レース荒れに荒れた。この成績でいつものように買っていたら、奈落の底だった。理由はコレだ!と一つに決められないが、なんとなく、これがこうというのは掴んでいるし、金杯日や、1月の三日開催は例年荒れることが多々あるので、それが最終日にやってきたということだろう。
 残りは、シンザン記念を500円、PAT会員の毎月のキャンペーン(今月は12Rを3R以上購入が条件)のために、京都最終を単複100円(計200円)、複勝だけ当たりで100円浮き、その100円を中山最終のグラニット=ジュンブルースカイのワイドを購入して、ハズレで三日開催を完走。三日目は数千円マイナスだが、全日では大幅プラスでフィニッシュした。

 

 来週は、一杯のカツカレーを食べるのを主目的に、京都競馬場へ行ってきます!

阪神競馬場旅行(23年9月30日、10月1日)場内編

阪神競馬場旅行記事一覧

 阪神競馬場旅行・旅程編

 阪神競馬場旅行・場内編(本記事)

 9月30日分(カツカレー)

 10月1日分(カツカレー)

 今回はガチでカツカレーしか食ってないので、グルメ編はなしです。そのカツカレーなどは上述の通常更新分にて確認いただければ。

 

指定席の価値(Sラウンジ、Aシート)

 2024年から阪神競馬場は改修に入り、指定席も大規模改変されるそうなので、この記事は遅きに失した感はあるが、新指定席が解放された場合は、新旧比較になる基準になるかもしれないという可能性を考えて、公開します。
 今回はSラウンジ(3,500円)と、Aシート(2,500円)を利用した。

Sラウンジ

 まずはSラウンジのほうから述べていこう。
 結論から言うと、「物凄い快適」。
・他場の室内指定席に比べて、スタンドとコースまでの距離が短いためか、また、最上階で高さもあるので、向こう正面も近く見える(他場=東京、中山外回り、京都外回りよりは確実に近く見える)。
・加えて、二席に一つだが、モニターが設置されている安心。
・人数が少ないためか、余裕のある、ゆったりとした空気が流れている。
・食堂は閉鎖されているが、手ごろな価格の売店がエリア内に二つ設置されていて、飲食には基本困らない。

 

 もう少しだけ細かく、写真付きで述べていこう。
 Sラウンジは、エスカレーターや階段では行くことができずに、専用エレベーターを使うことになる。もう一つの注意点としては、Sラウンジ利用者はAシート以下の指定席エリアには入場ができない(その逆、Aシート以下の利用者が、Sラウンジに入場も当然できない)。

 QRコードでエリア入場を済ませると、室内ゲートが迎えてくれる。

 当日は「イの1番」席なので、一番左端の席という予約画面だった。

 イの1番席からの眺め。そして、実際は一番左端ではなく、左にはさらに3列ぐらい同様な席があった。

 ここは、予約画面で表示されていた番号は振られておらず、来賓席か招待席になっているものと思われる。当日は4名ほど、利用者がいた。

 

 高さもあるため、向こう正面まで、近く見える。

 地方競馬場に来たかな?と思うぐらいコンパクトに感じる。

 

 ゴール前の直線は、かなり近く見える。

 芝はダートと比べて手前なので、当然なのだが。

 

 ダート千八、ゴール前スタート。

 そんなダートコースでも、近い感が凄い。
 この眺め一つで、「あ、3,500円の価値はあるかな」と思った。加えてちゃんとモニターがある。もう、値段分の価値は、あるでしょう。

 何度も擦って、大変申し訳ないが、現状JRAの指定席で一番高い価格の「京都競馬場A指定席(4,000円)」のモニターがないというのは、本当に片手落ちだと思う(これで京都競馬場の指定席には個別モニターがまったくない状態になった)。
 実はこの後、新潟競馬場へ行き、バス待ちで前に並んでいた男性団体客からと、東京競馬場で相席になった男性客から、同じように京都A席にモニターがないことの不満を聞けた。
 新潟の団体客の話は聞き耳ダンボだったが、曰く、「自分の本命を目で見失ったときに、モニターの中継映像で確認しようとしたが、できないのが不便」「別場を買って、レースを見たいと思っても手元で見れないので、後ろの別場モニターまで一々階段を上り下りしなければならず、馬券を買う気が失せたから途中で帰った」とのこと。東京の客からは「パドックを見たいと思っても、モニターがなくて不便(これも後ろの別場モニターまでいくのが不便という話)」だった。
 何を主目的に個別モニターを廃止したのか分からないが、指定席まで来て競馬を見よう、やろうとしてる大半の層は、来場した当地しかやりませんというわけではないだろう。もう競馬が好きで好きで来てる、別場ももちろん買います!パドックも見ます!のほうが多いだろう。そういう人たちが「馬券を買う気がしなくなった」と言ってるんだから、俺が擦りつづけてるのは、まったく俺だけの意見ではないということが分かった。
 もちろん、現在では誰もが、ほぼ持っているスマホが便利になって、JRAからもライブ配信が始まった、パドックアイもはじまった、スマホが個別モニターの替わりになるから、それを使えばいいという話もある。しかし、現実問題、スマホでモニター替わりにさせている間、じゃぁ、スマッピーやUMACAスマートで、どうやって買い目を作って、オッズを確認して、馬券を買うの?という視点が抜け落ちているのでは。キャッシュレス・ペーパーレスという、もう一方でJRAが目指す方向を考えると、片手落ちだということ。
 また、上述してるように主場の競馬場は、向こう正面が遠くて、馬も帽子の色も見えにくい(凄い目が良い人は見えるが、今時裸眼2.0以上なんて希少種だろう)、双眼鏡でも持ってこないと、かなりの確率で自分の本命馬を見失う。そういう時はやはり、モニターで放送されている中継映像に助けられる。

 これは少しだけ横道にそれるが、本道に沿ってるので話をすると、中山競馬場の招待席というのは、指定席エリアにあって、ゴール板より奥の位置にあるが、位置はどうでもよくて、ここにもモニターがない。
 昔、その招待席チケットが抽選であたって喜び勇んで行ったが、本当にがっかりした。これは新潟団体客の長老のような人も言及していた。
 お金を出して指定席(モニターがある)に来ている人と、タダで招待された人の、納得感を差別化するためなのかもしれないが、個人的には招待された人たちにほど、モニターは必要だと思う。前述の「レースの見やすさ」のためにというのと、

「競馬場の指定席には、こんなサービスがあって、こんな快適な空間があって、レースも見やすい、馬券も買いやすい、凄いよね!競馬って楽しいよね!」

 といって、初めての人にこれでもこれでもかと楽しんでもらって、吉野家生娘シャブ漬け販売戦略(おい)のように、もう指定席最高!競馬場最高!にしなければいけないところを、ショボショボ席に座らされるのも、どうか。

 

 長くなったが、擦りつづけている俺としての指定席のモニター問題結論は、これは新潟の団体客も言っていたが、「一番高い席と招待席には、個別モニターをつける。あとの以下安い席にはなくなっても仕方がない」。
 例外は東京競馬場。あのマンモス巨大競馬場で、モニター無くしたら、当地レースだけですら、指定席でのレース観戦は、ままならなくなる、全員に双眼鏡持ってこさせる気かと。いつの未来に改修時期がなるかわからないが、屋外のままでもいいから、現状の全席モニターは維持した方がいいと、利用者としては考える。

 

 Sラウンジの話に戻ろう。快適性について。
 こちらは、JRAのサイトでも公開されている、グーグルマップ上の、Sラウンジの360度VR画像。

www.google.co.jp

 これを見てもらうと分かるが、Sラウンジのコース側観覧席は三段しかない。その後ろのソファは誰が使ってもいいフリーシート。これだけの人数しか1フロアにいないので、本当に悠々としていて、ゆったりとした時間が流れている。鬼気迫って馬券を買う人なんていない。贅沢すぎる。さすが3,500円。
 Sラウンジのレストラン「FLORA」は閉鎖されているが、コロナ前は営業していた情報を発見したので、コロナを期に営業を辞めたのだろう。代わりに軽食・ドリンクを売る、学食の購買部みたいなところがあるので、そこで飲食物の調達は出来る。
 阪神競馬場のSラウンジは最高過ぎた。改修でどうなるかは分からないが、一度経験できて、大変満足である。

 ゆったりすぎて、ハローがけしてるときに眠りそうになった。

 

Aシート

 それではAシートの話に行こう。当日の席はここでした。ゴール板ちょっとすぎ。

 Aシートはよくあるペアシート、1モニター共有タイプ。
 マークシートなどを差し込めるホルダーと、ドリンクホルダーがあります。テーブルは若干中山のAシートに比べると狭いかなと思った。本当に若干で、ノートPCの電源プラグがはみ出るか出ないかぐらいの差。

 

 Aシートの電源が分かりにくく、見つからなくて、インフォメーションのお姉さんに聞くと、わざわざ席まで教えに来てくれた。上の写真で、わざと空けている机の部分の、「裏」にあります。他場指定席の電源だと、座ったまま、足元を見下ろすと、あ、電源があるな?という位置にあるが、阪神競馬場は、腰をかがめて、ぐるっと顔を見上げる形にしないと見つからないところにあります。

 

 椅子は、Sラウンジが、上述の360度VR画像でも確認できるように、独立しているのに比べ、Aシートはペアシートなので、当然くっついており、ひじ掛けも共有です。

 電源の話に戻すと、他場では、写真で見えてる「網網なところ」に電源がある。そこに無かったので、色々足元を探した。が、見つけられなかった。まさか机の裏についてるとは、ねぇ。インフォメーションのお姉さんも、口頭で説明しづらかったらしく、席まで来たぐらいな訳ですよ。

 Aシートの総評としては、特に問題はない。こんなもんでしょうってところ。1人客だと相席になるが、Sラウンジの席数が限られていることを考えれば、確実に指定席を取りたいなら、1人でもAシートのほうが、断然席数は多いから、当選確率は高いかな。
 むしろ、ちゃんとモニターある分、京都に比べて、お得まである(擦りつづける)。

 

場内の様子

 阪神競馬場は、入ってすぐパドックになっており、そのパドックを中心に抱えるように、左右のスタンドが繋がっている。棚田のような多層構造になっていて、一般利用できる内馬場がない分、そうしてできたスペースを利用して、多種のイベントなどを催している。

 コンパクトにまとまっていて、良いと思う反面、スタンド間の移動をしようとすると、キッズイベントの間を縫うように歩かなければいけないため、おっさんがイベントに紛れ込む形になる。子供たちに申し訳ない(謎の配慮)。子供たちが写ってしまうため、写真は撮らなかったが、そういう意味では、場所によっては、スタンド~パドック~コース間の移動がしづらいところが一部ある(そこを通らずに移動できるルートももちろんある)。

 

 朝一では、パドックで、誘導場のグリーティングが行われています。

 そのパドックだが、阪神競馬場が新設されて現在の形になって以降、生パドック派の人からはすこぶる評判が悪い。

 パドック観覧スペースはすり鉢状になっていて、一番馬体が良く見える、前の方に位置取ると、実は地面がパドックより下になるので、見上げる形になり、馬の脚元=球節ぐらいから下が、フェンスで隠れて見えなくなる。蹄の状態や、踏み込みの深さを正確に把握できない。
 かといって、後ろへ下がって、見下げる形を取ると、今度は遠すぎて、馬体全体の様相が、ぼやける。ということだ。
 これはもう阪神では、息遣いや目の状態を見るようなことをするぐらいの人じゃなければ、パドックモニターの映像でいいのではないだろうか。

 

おまけとまとめ

おまけ

 阪神競馬場は、仁川駅からは専用地下通路を通っていくが、同じ地下通路経由の中山競馬場は、改札出たところに激坂はあるが、地下通路から、そのままスタンド地下へ繋がるため、平坦な道のりである。しかし、阪神は改札を出たら下って地下に入り、

 このターフィー君?を過ぎたら、また下って、平坦な道を通って、そしたら、上って、地上に出て、右へ行くと到着するという、まぁまぁ、難儀な感じの通路になっている。距離としては中山よりは短いが、高低差を感じる。

 

まとめ

 夕日を浴びるパドック

 こうしてみると、パドックを含めて阪神競馬場は、建造物としては、相当にカッコいい。今回は写真には収めなかったが、敷地内に併設されているセントウルガーデン・噴水・サクラテラスは清潔感あるし、何より綺麗だ。食べ物は、カレーは美味いし、接客は関西風で「毎度!」「おおきに!」だし(謎)。パドックだけが弱点だ。
 あとは、今度の改修が終わっても、指定席のモニターを残してくれれば……(擦りつづける)。

 競馬人気は関東の方が高いと言われており、確かにG1日以外の指定席の抽選は、関東二場より、関西二場の方が当選しやすいという実感はある。しかし、だったら、関西の競馬ファンは、せっかくの施設なんだから、足繫く通うべきだろう。淀はちょっと辺鄙なところにあるけど、仁川の立地はいいじゃない。阪神競馬場の一本道向こうに住んでたことがあるけど、記憶はまったくない俺が、土地のことをいうのもアレがアレしてるけども。京都競馬場では、まっすぐ行って折れた所に住んでいたけど。