競馬場のカツカレー

カツカレーはあまり好きじゃないが、競馬場と言えばカツカレーだろうということで、カツカレーを食べる。

3月23日(土)中山競馬場、24日(日)

 土曜は、中山競馬場フリーパスの日。また、JRA70周年記念キャンペーンの一環として行われている「指定席70%OFF日」での当選となり、Kシートへ突撃。電車一本分出遅れて、船橋法典駅の、法典門口の改札に到着したのは9時ちょっとだけ過ぎ。当然開門はされていて、地下道を進む。
 この地下道の両脇には、過去の有馬記念皐月賞勝馬のパネルがずらりと並んでいるのだが、ゴールドシップのパネルの前で、「ごーるどしっぷー!ごーるどしっぷー!」と指さして叫ぶ年長さんか、小学校1年ぐらいの子供がいて、あ、これはコロコロでやってるゴルシちゃんの影響か!?と思った。知らんけど。

www.corocoro.jp

db.netkeiba.com

 

 入場口で70周年記念品パタパタメモ帳を貰い、welcomeチャンスでの抽選はB賞が当選、これも70週記念当日限定特別版のオリジナルアクリルスタンドを貰った。

 アクスタの中はブエナビスタなどの牝馬G1バージョンだった(いくつかバージョンがある)。

 

 南門へ向かい、当週限定出店の一店である「人類みなトンカツ」のカツカレーを朝飯に食べに行く。1,300円と1,500円の2種類があって、とんかつの量が違う。1,300円の方がハーフになっている。この後のことを考えて、量が少ない1,300円の方を注文。代金を渡すと、カツを揚げるので、6分後に来てくれということで、だいたいその時間に再来訪。目の前でルーをかけてくれて、食べてる途中でルーが足りなかったら、ルー足します!と言ってくれるサービスっぷり。

 人類みなトンカツ、カツカレー1,300円。ビールは近くの京樽スタンドで購入、当日はフリーパスの日ではお馴染みの、生ビール半額の日なので、黒ラベル540円が270円(ここの京樽スタンドで買えるのは、競馬場内ビールでは「小」に相当するものだけ。量は330mlぐらい)。
 臨時出店のカツカレーなので、いつもの評価項目での判定はしないが、ルーは粘度は中程度。結構な辛口で、すっきりとした味わいもあって、辛くても食べやすい。厚切りのとんかつともよくあって美味い。1,300円よりは、200円余計に出して1,500円のフルサイズのとんかつを食べた方が、満足度は多分断然に違うと思う。生ビール半額の日で、ビールをいっぱい飲みたいから、ハーフにせざるを得なかったのはもったいなかったかな。

 

 当日は場内常設飲食店で使えるクーポンがあたる抽選会もやっていて、参加の為に財布の中の小銭で買った馬券で参加(参加資格は200円分でいいんだけど)。見事C賞が当選して500円クーポン2枚をゲット。

 馬券も当たっていて3人気で2着、複勝払い戻し単価が240円だった。お、両方当たるとは、こりゃぁ幸先いいなぁと思っていたが、馬券は以降全然当たらずw

 

 愛しのKシートへ。

 え!?屋内で雨の日も快適、席も広く、モニターもちゃんとある、この中山Kシートが70%OFFの840円でいいんですか!?京都競馬場A席なんか、ここより狭いうえに、モニターもついてないのに、通常4,000円も取るんですよ!?(いつもの京都競馬場A席指定席モニター無くした問題をしつこくしつこく擦りつづけるおじさん)(いや、擦りつづける気はなかったんだけど、他の全然知らないおっさん達も、その不服を言っているのが競馬場来ると聞こえてきちゃうんだから、俺が代わりにブログで擦ってるだけ)(などと犯人は供述しており)(謎)。

 

 お昼はクーポンもらったし、指定席エリアにある、どちらもサッポロ系列の銀座ライオンか、旬彩にするかなぁと考え、そういえば一度も食べたことがなかった銀座ライオンのライオンプレートにするかと決定。
 中山第4レースが終わってから行くと(昼休みに入る)、確実に並ばされるので、一つ前の中山第3レースが終わって訪問したが、かろうじて一人席が一つだけ開いていて、俺が座ったところで、満席コールがかかった。

 まずは半額になっている、黒ラベルの大ジョッキで喉を潤す。その上の特大ジョッキもあるが、さすがにやりすぎか?と自重。ビアホール系レストランはとにかくビールを提供する速さにだけは命を賭けているので、これだけは速攻で出てくる。930円が470円だったかな?そのあと、割とすぐにライオンプレートが運ばれてくる。

 自分も洋食業態で働いていたこともあるので、中身を見て提供は早いだろうなと思っていた。周りのテーブルが、生姜焼き定食や、チャンポン麵を頼んでいたが、こっちがライオンプレート三分の一ぐらい食べたころに運ばれていた(といっても、特別遅いわけでなく、これらの提供時間は、混雑しているレストランでは普通の提供時間)。
 味はまぁまぁ、文句はない。ちょっとだけコスパが悪目感は否めないが(少し前は1,500円ぐらいだったんだけどねえ)、ビール党で、とにかく早く出してほしい人は、ライオンプレートの選択はありだろう。エビフライがふわふわで、それはまぁまぁではなく、美味しかった。真ん中の丸い奴はコロッケじゃなくて、メンチカツ。

 

 馬券が当たらないので、飲みなおしのために、サッポロドリンクコーナーで黒ラベルの小と、今川焼(あずき)を購入。

 飲むと血圧が下がるタイプなので、つまり甘い物が欲しくなるタイプ。あんことビール?全然いけますよ。それぐらいじゃなきゃ、黒ラベル党やってませんよ(謎)。
 ちなみに黒ラベルに一番あう食べ物は、イカ(烏賊)だからな、覚えておいてよ。刺身もいいけど、皮つきサキイカが抜群に合う。それを噛みながら黒ラベルを飲むと旨味が爆発するから。あと魚介系全般も合う。なので、寿司屋で黒ラベルじゃないビールを置いている店は何にも分かっちゃいないね(偏見)。

 

 結局中山最終で単勝をやっと取れたが、焼け石に水。先週と同じく土曜マイナスで日曜を迎えることになる。

 

 日曜は自宅に、いつもの競馬仲間を含む友人たちが集まって、コロナ以来の会合を果たす。
 この日は、ネットで馬券を買っていたが、予想・的中爆発して、19レースも購入したが10レース的中して、最終的にはなんとかプラスで終えることができた。
 阪神4で10人気カネトシショウカの複勝(払い戻し単価1,390円)を取れたことで、資金が使える幅が出たのが助かった。それで一番買いたい当日の「JRAウルトラプレミアム」レースの、ロードカナロカップをしっかりと買えて、馬連二点・三連複五点の内、三連複(払い戻し単価6,100円)が的中してプラス転化。ウルトラプレミアムレースはこれで二戦二勝!相性がいい!
 G1、高松宮記念は、久しぶりに競馬仲間全員が馬券的中。まぁ、私はここはキャンペーンのために香港からの刺客、ビクターザウィナーの単複500円分しか買ってなかったんですが。
 それにしても最後、自分の馬券はそっちのけで「ああ、こうなったらもうナムラクレア勝ってくれ!いける!いける!」と皆でナムラクレアを応援してたんだけどなぁ、惜しかったよ、今年は秋でG1取れるかぁ?

 

 ちなみに上記の馬券キャンペーンはこれ(下記リンク参照)なので、皆さん忘れずにエントリーしておきましょう。

www.jra.go.jp

 

 最後に、マニアックなグルメ情報を紹介。
 俺が世界一美味い饅頭と愛してやまない、黒平まんじゅう(くろべらまんじゅうと読む)というものがある。これ、実は千葉の大人気菓子で、「みんなが贈りたい。JR東日本おみやげグランプリ2022」で惜しくも総合2位になったほどの銘菓。

www.itmedia.co.jp

 ただ、「消費期限が製造日翌日から二日しかない」ため、千葉近辺から沢山出回ることができず、知る人ぞ知る幻の饅頭になってしまっている現状(一応通販でも買えるが、届いたらすぐ食え状態になる)。
 そんな黒平まんじゅう、実は中山競馬場に来場する大半の人が乗り換えで利用する西船橋駅で購入できる。

(黒い方がノーマルで、ピンクの方は季節限定の桜味。月ごとに1種類、季節限定の替わり味バージョンが登場する)

 JR西船橋駅改札内にある土産物店、ペリエマルシェで購入できる。最終レースが終わってから向かうと、もしかしたら季節限定味のほうはなくなっているかもしれないが、ノーマルなら残ってる可能性は高い。是非一度ご賞味あれ、本当に美味しいから。

 

 すまんな、今週も千文字で終わらんかったわ(3443文字)。

3月16日(土)、17日(日)中山競馬場

 今日は書こうかなと思う項目が多く、果たして通常更新の千文字で収まるかどうか(通常千文字で収まるとは言ってない)、サクサク行こう!

 

 まず馬券の話をする。
 先々週、新庄の真似で「来週も勝つ!」とフラグ立てして、先週は逆に大勝利。先週も同じく「来週も勝つ!」と締めて……

 土曜はノーホーラ、日曜は前半まで当たらず。後半巻き返したが、なんとかチョイ負けまで取り戻す。いや、自分で自分を褒めたいよ、頑張った、よく戦った。
 中京9で、「しままさん」こと(俺が勝手にそう呼んでるだけ)、永島ま騎手を軸に、1・3人気の二頭を相手に買い、馬連(約20倍)・三複(約30倍)がヒットし、これが起爆点になった。続く中山9で緊急来日していたコーセー・ミューラー騎手が、三浦皇成騎手の代打騎乗で勝利、この単複を握っていた。
 メインは中京と中山を外すも、阪神を一番買いたかった。

 前に、個人的に楽しみにしている競馬系Youtubeチャンネルを紹介したが(その時の記事は下記リンク参照)、その筆頭のこのチャンネルのフラグ立てスキルは一級建築士レベル。魂の消しが入ったのは、ワープスピード。事前予想で不動の対抗印だった。

ke1b4ski.hatenablog.com

 

 話は逸れるが、「ヒモ(紐)」という表現が何を指すか、現代は揺れている。俺達中年で年季の入った競馬ファンぐらいまでなら、「本命に対する、相手」という意味だが、若い年代では、「三連系で三列目に入れる、三着に来るかどうか」の馬に対して使われることがある。
※軸・本命に繋げるとか、ぶら下げるから、ヒモ(紐)と言われるようになったという由来。諸説あります?

 

 ということで、本命とそれしか買わなかった。

 これがヒットして、原点が大分別府温泉、もとい大分(だいぶ)近くなってきた。最終頑張ればプラスも見えてきた。

 中京最終これをとってほぼ原点まで戻す。ここでほぼ満足したが、一応プラスを狙って残りの2レースを少し買うが、当てられず、チョイ負けでフィニッシュ。

 ほんと、土曜のノーホーラがひどすぎた。世の中、よくできている(謎
 ツイート(とはいわないのか、今は、ポスト)してると、全然当てられない、土曜も日曜の前半もポストしてて当てられなかった。真剣みが足りない、集中してないんだろう。表面をなぞる予想ばかりになる。反省。来週は……!!

 

 次の話題へ。(ここでもう千文字超えている)
 日曜中山は強風吹きすさぶ中での開催になったが、下の画像は土曜。天気の話をしようと思ってスクショしておいたが、日曜強風で、さらに丁度良くなった。

 開催の朝は、天気と風速を確認するのだが、見ているのは日本気象協会のtenki.jp。画像を見てもらえば分かるが、JRAのどこかしらの競馬場の天気を調べると、「他の競馬場の天気」ということで、JRA全場の天気のリンクが並んでいるので便利という話。
 あえてリンクは用意しない。「天気 ○○競馬場」でググってもらった方がいい。トップページから入ると、郵便番号か住所でしか検索できない、検索ボックスしかなく、面倒くさい。
 風の影響はどれぐらいから、あるのか、個人的には4mぐらいからかなと思っている。

 

 日曜日は中山に来場。

 開門から派なので、朝からです。地元東京中山は、1開催につき1回は来場しておくかなという目安はある。何度も僻みっぽく言っているが、中年の1人客はJRA的にも全然歓迎してないので、さっさっと完全引きこもり書斎派になるべきだろうが、まぁ、おいおいということで。

 

 朝は食べたことがないものを食べようということで、金久右衛門のしじみ黄金中華そばをチョイス。800円。

 去年までは「のどぐろ・しじみ~」の表記だったような気がするが、内容が変わったのか。スープは確かに貝類特有の、ほのかな苦味がある出汁の味がする。麺は冷や麦のような、まっ平たい形で、かなり堅めに茹で上げて出される。柔らかい、むしろ伸びた麺の方が好きなので、最初は辟易したが、二口ぐらい進めたところで、麺が勢いよく汁を吸って、段々と柔らかくなってきたのを感じられたので、この麵では、これぐらいの茹で上げ提供が正しいのだろう。
 チャーシューが柔らかくてホロホロしている。なので、実は、写真のチャーシューの下には、崩れてしまったチャーシューも入っている。実質チャーシューが2枚分、もしくはもうちょい多く入ってるようだ。美味しかった。800円なら、オススメだろう。

 

 競馬場の飯は高いと文句をつける人はいるが、元々テナント料がべらぼうな額は別とすると、自分らが遊んでる間、働いてる人の賃金を払うべく、休日割増賃金になるという視点・観点が抜けている気がする。仕方ないので文句はつけずに、大人しく外から安く調達してきたもので賄いましょう。

 

 アイラブ中山Kシート。そしてサッポロ千葉工場お膝元の黒ラベル!(熱狂的黒ラベル

 え!?これで一席3,000円でいいんですか!?京都A席なんか、これより狭くて、モニターがないんですよ!?モニターが無くて、全然見えないターフビジョンでレース見ろっていって、4,000円も取るんですよ!?(いつもの、京都A席モニター無くした件いじりつづけるおじさん

 

 お昼は、これも食べたことがなかったファーストキッチンダブルチーズバーガーセット、ポテトはノーマル、飲み物はコーヒー。千円ぽっきり。

 バーガーはあんまり好みじゃなかったが、フレンチフライが美味しい。細目でカリッと揚がっている。同じく細めのマクドナルドよりは、こっちのほうがクリスピー感強い。
 なにより、コーヒーが好みだった。昔JRA場内で、UCCだったか、KEYコーヒーの経営で展開していた「ターフィーカフェ」のコーヒーが好きで、毎回来場時の朝に買っていたが、店舗が廃止されてしまった。その味に近い。舌触りがまろやかで、酸味が抑えめ。ネルドリップで淹れたような味わい。これから、ファッキン(おい)で、コーヒーだけ買ってもいいかな。

 

 帰りは、中山競馬場グルメグランプリ表彰式を見ながら、時差帰宅に協力する。
 食事部門は福麺の連覇かと思っていたが、2位どまりで、老舗・翠松楼が王者に返り咲いた。どっちの店も昼時は大行列なので、食べるなら朝のほうがいい。3位にはKASUYAで、麺類が表彰台独占。
 軽食・スイーツ部門は、絶対王者・耕一路がなんと3位。2位は三幸!今回はお汁粉で参加。確かにあの餅はうめえからなぁ。1位は、鳥千。甘味処を抑えて久しぶりの1位へ。
 今年のグルメグランプリは、王者奪還がテーマだったかな?w

 表彰を受ける耕一路マスター。

 

 翠松楼のチャーシューワンタンメンは下記リンクで。

ke1b4ski.hatenablog.com

 

 福麺は下記リンクで。

ke1b4ski.hatenablog.com

 

 耕一路のモカサンデーは下記リンクで。

ke1b4ski.hatenablog.com

 

 三幸のお汁粉は、東京だけど、下記リンクで。

ke1b4ski.hatenablog.com

 

 鳥千のフライドチキンは久しく食べてないなぁ。KASUYAは未経験(競馬場外で食べたことはある)。

 来週、土曜中山は生ビール半額!

 

 当然、指定席予約してある(どや顔

3月9日(土)、10日(日)

「来週も勝つ!」(阪神時代の新庄の真似
 と、締めた先週だったが、これは、フラグ立てのネタであった。詳しくは、下記リンクで。

dic.nicovideo.jp

 

 で、今週。

 

 滅茶苦茶勝った。今年一番儲かった。お金凄い増えた。これは土曜日◎を付けた馬の成績だが、これだけでも今年一番の出来。前半でもう大幅プラスが出ていた。

 阪神メイン、福永厩舎初陣武豊鞍上で話題だったコーラルS。さすがにそんなに美味い話はないとして、◎レディバグ(9人気)、○メイショウミツヤス(12人気)、▲サクセスローレル(4人気)の単勝を強弱付けて買った。が、ボタンを押し間違えて買い目を2回送信してOKを押してしまい、結果2倍の金額を賭けることになった。
 それが大的中。名将ノムさん(メイショウノムサン、馬名でも付けられるな、コレ)が「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という有名な金言を残しているが、勝ってる時はヘマをしても勝ってしまうものである。
 それにしても南部杯、レモンポップにぶっちぎられたとはいえ、地方No.1の2着イグナイターと一緒に頑張って3着だったレディバグが9人気だったのは驚いた。それだけで買えたようなもの。前走は距離長いで度外視。引退レースだったのは、後から知った。有終の美。

 

 日曜は一転、凡予想。

「勝った翌日、気を大きくしてダラダラ買ったり、金額を張り込むと負ける」と分かっているので、前半は1レースだけ、複勝を買ってマイナス60円のトリガミ。メイン~最終辺りを買って、メインは外れ続けたが、最終レースを3戦2勝で乗り切り、トータルはちょびっとだけ減らしたが、土曜の大幅リードをほぼそのまま保ってフィニッシュ。三月二週目もプラスで終える。来週も勝つ!(ry

 

 競馬実況のアナウンサーに、三浦拓実アナという人がいる。元々競馬が好きで、NHKから2022年、ラジオNIKKEIに転職して実況アナになったという経緯の人だ。
 全レース予想して時には馬券を握っている個人的には、朝の条件戦から修飾形容たっぷりに勝ち馬を読むドラマチック実況すぎて、あまり好みではない。俺はいつもはグリチャだけど、映像もすぐに切り替わって確認できないこともあるし、あと、ラジオで聞いている他の人の代弁としても、はよ、それ以下の三着馬や掲示板内馬を読み上げてください!とハラハラする。その代わり、重賞レース、特にG1では勝利人馬陣営を長々と称える必要があるので、これは最適だとは思っている。
 その三浦アナ、今週は風邪のせいで、声の調子が良くなかったらしい。一瞬木和田アナかな?と勘違いして、番組表を確認したレベル。が、逆にそれが功を奏して、実況が聞きやすくなってないか?と思った。まぁ、これは元々批判的な俺だからこそ、そう感じたかもしれない。
 元々高めに聞こえる声なのだが、トーンを抑えたことによって、中年の耳には落ち着いて入ってくるように聞こえた(人間の耳は、老化すると高い音が段々聞こえにくくなってくる)。直線に入っても、表面張力で揺れる水面を見るかのような、冷静と上ずりの狭間の声調で、逆にこれが最後の攻防の緊張感を高めている、ように聞こえた。
 このトーンの真骨頂が、土曜阪神6レース(4歳以上1勝クラス、ダ千八)。
 特にアクシデントもなく発馬し、固まった馬群で1コーナーに入り、2コーナーへ抜けていく。その一瞬、ちょっと目をモニターから外したとき、10番のコンドリュールが仕掛けて、まくっていった。
 後から再度レース映像を確認すると、そこまで三浦アナも声を張り上げたわけではない、しかし、そのレースの動きに反応して、少しだけ早口で「おお~っ、外から動いた動いた、10番コンドリュールが一気に動いて~」と三浦アナの実況が聞こえてきたとき、擬音で言えば「パキーン!」とか「ピキーン!」とか、何かが割れるような、目が覚めてハッと意識が戻ったような感覚になって、モニターに目が動いた。
 そのことから、三浦アナって、もしかしてもっと力を抜いて(るように聞こえる)実況をすれば、少しの変化で自由自在の、とんでもない実況ができるんじゃないか!?と慄いた。が、まったく個人的な好みと要望の話なので、三浦アナの健康・復調を、お祈りしておくだけに留めておく。競馬実況アナは、いつもギリギリの少ない人数で現場を回しているので、健康第一、実況してくれるだけで良し!
 でも、阪神6の実況は皆にも聞いてほしいね。逆に再生ボタンを押したら、ラジオだと思って、画面を見ないで実況だけ聞いてほしいね。三浦アナの声の力の凄さを分かってもらえると思う。

 

 条件戦なのに、勝ち馬にフォーカスしすぎる実況というのは程度もあるが、他の年配のアナウンサーもやりがちなところがある。着差が付きすぎていると、モニターでそれ以下の馬達が入ってくるのが遅れるので、間を持たせるために勝利の形容になってしまうという場合もあるだろう。また、勝ち馬の豆知識的な(意外な血縁とか)話も実況の中で時々あるが、そういうのは歓迎だ。配分の中で着順・馬名のほうを、やや厚めにしてほしいという話。
 そこで個人的に一押しなのは、男性アナの中では若い、大関隼アナ。彼は若さ(といっても40歳だが)ゆえの瞬発力があるのか、必ず入線後は、すぐに三着候補馬まではしっかりと読み上げて、余裕があれば掲示板内候補馬も読む。スローリプレイが流れたあと、また三着圏内候補馬を伝えなおす。
 ラジオ聴取者の人にとっては当然のこと、馬券購入者としても、一番有難い実況を行っている。レース終了直後、競馬新聞欄に1~3着馬の所にはそれぞれ印をつけているのだが、大関アナが実況だった場合は「あ!もう一回言って!?(印つけられなかった)」ということは殆どない。
 年配のアナウンサーが、なぜそうするのか、若いアナウンサーはそうじゃない傾向にあるのは、なぜなのか。これは、券種の時代の違いか。昔は単複と枠連(さすがに枠連どまりの時代は小林アナだけがギリギリだろう。大抵は1991年の馬連からか)しかなかった。勝ち馬へのフォーカス度合いが高くならざるを得なかった。今は三連系馬券があるし、着順固定馬券もある、そっちの方が売り上げと配当がでかい。そういうことなのかなぁ?と勝手に思っている。

3月2日(土)、3日(日)

 もう、キング姐さんだけ買ってればええんや!(2週ぶり何回目か
 レイチェル・キング騎手が短期免許期間を終えて、帰国へ。次回来日は早くても25年1月とのこと。待ち遠しい……。
 しかし、実際の数字を見てみると、圧倒的と言うほど派手ではない。

 去年の夏のワールドオールスタージョッキーシリーズで来日しているが、その期間を除いたうえで、短期免許期間は今年からなので、比較としては都合がいい今年の騎手リーディングにおける、キング騎手の成績が、上記の画像である。
 現在リーディング13位。こういうランキングを載せると、大体が「川田がおかしなことやっとる」「はいはい、ルメールルメール」になる。他で気になる西村騎手は2月17日の条件戦11人気アドバンスファラオ(単勝6,370円)と、先日のチューリップ賞のハワイアンティアレ(15人気3着複勝3,070円)の一発がでかい。が、西村騎手は上位騎手とはいえ、そこまで評価されてない&腕の割には人気薄の馬に乗ることが他上位騎手に比べて多い=儲かる可能性がある。


 話をキング騎手のことに戻そう。

 キング騎手の成績の概要はこうなる。芝を買い続ければ回収率百を超えていた。1人気を任せれば勝率45.5%、複勝率72.7%で単複回収率共に百超。

 

 これはルメール騎手の成績概要。

 ノーザンファームのファーストドライバーとして、乗らなければいけない数があるルメールは、必然的に1人気で負ける可能性も高くなるし、人気も集まるので当然儲からない。

 

 乗鞍を厳選している川田騎手は、上記二人よりは少ない騎乗数になる。

 しかし、ある程度選んでいる川田騎手でも、そこまで高確率では勝ててないし、儲からない。
 キング姐さんだけry!!

 

 騎乗最終週となった今週は、ここまでで一番鮮烈な勝ち方をしていたと思う。段々アジャストしてきていたのではないか、免許期間がもっと長かったら、成績の上昇曲線の上がり方はもっとすごかったのではないかと妄想する。特に勝った3レースを紹介したい。

 

 土曜中山7レース、4歳以上1勝クラス、ダート1200m。

 残り200mで、先頭三頭の、外のキング騎手騎乗1人気サトノガレオンと、その内(真ん中)の横山武史騎手騎乗3人気ナスノカンゲツが併せ馬で二頭抜け出してくる。この時点ではサトノガレオンのほうが頭差リードしていた。

 

 ナスノカンゲツが首差ぐらいまで前に出始めて、1.6倍と人気を被っていたサトノガレオンが負けるかと見てた。

 しかし、そこからがキング騎手が凄かった。誰が見ても、ダート短距離で、ゴール前でこうなってしまっては、このままだろうと思っているのに、「私は諦めてないんだから、貴方も諦めんな!!」と叱咤するように追いまくり、気を抜かせず、

 

 ゴール直前で差し返す。ある意味、衝撃映像。是非JRA公式サイトへ行って、レース映像を見て欲しい。土曜の中山7レースだ。

 

 次に紹介したいのは、日曜中山8レース、4歳以上2勝クラス、芝1600m。
 このレースでは、エフフォーリアの妹として、去年のチューリップ賞桜花賞牝馬クラシックロードの重要レースを共に3着と好走したペリファーニアが、ルメール騎手騎乗で、1.5倍の単勝オッズを被って出走していた。キング騎手は2人気4.8倍のサイルーンに騎乗。

 このレースは、道中のキング騎手の進路取りとコーナーリングが光った。
 先頭集団を見据える形で埒沿いを進み、四角では促しながら狭いところを抜けてくる(画像真ん中、逃げている馬・白い帽子のすぐ後ろに重なっているのがそれ)。
 ペリファーニアは上記画像の一番外(右)の馬。大外だが、しかし、ルメールはコーナーから徐々に徐々に、細かく細かくギアを入れて加速していく妙技を持っているので、大外でも何ら問題ない。むしろ進路を邪魔されない、必勝のコース取りだったと思う。が、今回ばかりはキングが神騎乗すぎた。

 

 するどくコーナーリングをこなして、逃げ馬をいち早く外から交わしたサイルーンが、ペリファーニアの前に出て、併せてきたペリファーニアと共に、二頭が抜け出す。 

 その後は、先ほどと同じく、馬に気を抜かせずに、着差そのままで入線。

 決着としては2人気→1人気だけど、1倍台1人気の馬を負かせる!として馬券をガッツリ買ったので、心情的には当日一番の会心の出来の馬券だった。

 

 最後は日曜中山10レース、4歳以上オープン、ダート1800m。
 1勝クラスから三連勝で臨戦した西村騎手騎乗、サーマルソアリングが1.8倍の断然人気を背負って出走。キング騎手は6人気のゴールドハイアー騎乗。レースは直線、逃げたロードヴァレンチを3番手からサーマルソアリングが捕まえに行って抜け出すところ。

 中団から、グイグイ追ってきたキング騎手のゴールドハイアーがいつの間にか先を行く二頭に追いついて、並ぶ間もなく追い越し、

 最後は3/4馬身の着差をつけてゴール。
 実はここも本命で買っていた。単勝、サーマルソアリングとの馬連、ゴールドハイアー・サーマルソアリング・キタノヴィジョンのワイドBOXだった。最後にキタノヴィジョンが三着まで差し込んできて、ここも全部的中。勝負鞍は前述のレースで終わっていたが、望外のボーナスになってニッコリ。

 

 1倍台に乗せればちゃんと勝つし、1倍台の馬を相手にして勝つ。数字以上に内容が素晴らしい、凄い。
 「マジで女性騎手!?」と昨今の風潮からすると、非難されるような発言をしてしまう。欧州や日本では、女性騎手保護のため、男性騎手に比べて斤量優遇が実施されているが、豪州では当の女性騎手達から「女性だからといって優遇措置はいらない!」と拒否して、男性騎手と同斤量で騎乗しているらしいというのは、以前の記事でも記載したが、ゆえに、やはり、そこで存在感を示せている女性騎手というのは、性別を超えて優秀な騎手なのだろう。
 ファン(特に馬券購入者)からすると、世界的に高い賞金体系と、手厚い手当制度の為、乗ってるだけで世間的に高収入、なので、胡坐をかいて向上心がないように見られてしまう日本人騎手の刺激になってほしいという意地悪な意見をあげておく。ただ、短期免許騎手という特性上、一定以上の馬質は確保される可能性は高いというのは分かっている。分かっているうえで、本当に、刺激にしてほしい。俺達馬券購入者は、下手を打つと口汚く騎手を罵るけど、それ以上に素晴らしい騎乗には、素直に脱帽する。馬質に恵まれなくても諦めないで欲しい。いや、多分、皆一生懸命乗ってると思うんだけどさ。

 

 3月3日、ひな祭り、女の子の日に強烈な印象を残して、帰国したキング騎手。それと同時に、ラジオ日経の藤原菜々花アナウンサーが、中山3Rで、女性として初めて場内競馬実況デビューをした。JRA公式サイトで見れる(聞ける)ので、これも是非確認して欲しい。
 最後の直線、上手く馬名を読み上げることができずに、(アナウンサーの実況・言葉が)ドン詰まったが、この失敗を良い糧にすればいい。これからどんどん上手くなればいい。
 ラジオ日経Youtubeチャンネルでは、G1レースのアナウンサーの実況風景を公開しているが、競馬実況と言うのは本当に、職人芸・名人芸の世界で、準備と経験とやる気が物をいう。それゆえに成り手も少ない。パイオニアの行く道はどの世界・時代でも厳しいが、女性でもこなせるんだという道を作って欲しい。頑張って。

 ラジオ日経Youtubeチャンネルはこちら。

www.youtube.com

 

 予想本命成績も、馬券収支も大勝利の週で、競馬を大満足した週でした。

 来週も勝つ!(阪神時代の新庄の真似
※新庄がヒーローインタビューで「明日も勝つ!」と言った翌日から、チームは大連敗。

2月24日(土)、25日(日)

 今週は自分の日記的な話よりも、netkeibaで四回に渡って掲載された矢作芳人×須田鷹雄氏の対談コラムが完結し、大変有意義な提案・提起であったのではないかと思って記事にしたい。コラムへのリンクはこちら。

news.netkeiba.com

 

 すべてに対して感想や意見を書いていくと1万字以上のマジ卍になってしまうので、差し控えるが、まだ読んでない人は是非読んで欲しい。
 須田鷹雄氏は若いころから何かと敵が多く、自身もすぐにネガティブ発言し、自らを「競馬関係者の中で好感度低い組」と落すが、30年以上中央・地方競馬にかかわってこれたのだから、必要とされている身であるのは確かだと思う。
 馬術部出身という肩書だけでも、「馬に乗ったこともない癖に」と言われないし、東京大学出身なので論も立つ。それでいてPOG赤本などで生産牧場を回り、馬主に対して幼駒斡旋したり、データを整理して予想をし、競馬に限らず、競輪などの他のギャンブルも世界各地で打つ。ここまでワンストップで出来て語れる人間もそうそういない。
 そういう人が、世界的ホースマン「ザ・マン・イン・ザ・ハット」と呼ばれ始めた調教師、矢作芳人という名伯楽を引っ張ってきて、競馬界全方位的に提案・提起した今回のコラムは本当に意味があると思う。本人もXで「まあ言うても変わらんのは分かってる。『俺は言ったからな』という足跡を残して死んでいくために今回やらせてもらいました。」とポストはしてる。なるべく、長生きしてウダウダいってほしいものである。

 矢作師に関しては、敵の多い須田氏とは違って、俺が言葉を並べなくても評価は変わらないので、他の人達にお任せしたいが、ここまで結果を出して競馬界を引っ張っている人物から、「厩舎側は厩舎側で問題提起をしているんだ」という話をしてくれたのは本当に価値がある掲載だと思う。


 コラムを読み進めていくうちに、大橋巨泉氏を思い出した。昭和の人間ならよく知っているが、一応軽く紹介しておくと、テレビ司会者として大成功した人物である一方、競馬評論家としても知られた人物だった。ある調教師と紙面上の大論争となり、競馬界に失望して、競馬評論家としての休筆宣言をした。多分、コラムの中で評論家というくくりでは氏を指していたであろう箇所はここかなというところがあった。
 確かに大橋巨泉氏と比べると、須田鷹雄氏はそこまで表立って競馬評論はしていない。師匠筋にあたる井崎脩五郎氏もまだお元気なので、その席にずっと座っていてもらうために遠慮している結果かもしれないけど。
 その井崎脩五郎氏が、エンタメ・お気楽路線のため、大川慶次郎氏や大橋巨泉氏の後を継ぐ流れが弱かったのかなぁ。ただ、軟派に見える、その井崎脩五郎氏も「競馬関係者には友人を作らない。予想にしがらみが生じる」という一本筋の通った硬派な面もある。
 清水成駿氏は、こっちはどちらかというと博徒系予想家の範疇か。コラムニストでは週刊競馬ブックに、かなざわいっせい氏、週刊ギャロップに、藤代三郎氏がいたが、両氏共に近年鬼籍に入られたし、競馬界に物申す的な要素はなかった。
 存命の中では、血統評論家の水上学氏が、月刊競馬の天才で、毎月巻頭にて現在の競馬界に物申す的な連載をしているのが唯一かもしれない。氏も須田氏と同じく東京大学出身だったか。
 元競馬界出身であれば、現在は田原成貴氏が一番の大物だとは思うが、こちらは脛に傷を持つ身だし、元競馬界出身以外で、他にも競馬に関わっているライターや予想家などはいるが、ふと思ったのは、若い中で、競馬を評論している人は皆無なのではないかと思った。前述で名前を出している存命の方は結構な歳の人ばかりだし、じゃぁ、それ以下の歳の人間たちで誰がいるかと探してみるが、目の前のレースだけ見ている予想家ばかり出てきている。
 若いとは言えないが、若めの中では、競馬予想家のスガダイ氏が、Youtubeチャンネルで「僕はWikipediaでは競馬評論家のカテゴリーなんですよ」と笑っていたが、確かに雑談動画ではたまに競馬界の問題点を上げているので競馬評論家の面はあると思う。ただ、もっと矢面に立ってほしいと言われても、難しいかもしれない。
 競馬が競馬である以上、「馬ファースト」は当然だが、それを振りかざして、事実として起こっている問題や危機への言論封鎖になっては、競馬界の発展はないだろう。話の最初に繋がるが、このコラムであげられてるように、全方位の一人一人がしっかりと認識し、勉強し、語り合って、競馬界をより良くしていかなければならない。それは競馬ファン、馬券購入者という立場の人間でも、だ。「世界的には競馬はどんどん廃止に『追い込まれている』ことを分かってない」だからこそ。

 

 なので、俺は京都競馬場のA指定席からモニターを無くしたことは一生擦っていくぞ!(オチがそれかい
 いや、書く書くいうて、一向に書かないが、京都A指定モニターについて、本当に無くして良かったのか問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい(懐かしの吉野家コピペ
 いやいや、俺だけそう思ってたのかなと思ってたら、他の人もそう言ってたからびっくりしたわけさ。まぁ、おいおい書きます(書く書く詐欺

1月17日(土)、18日(日)東京競馬場:フェブラリーステークス現地観戦記

 今週は、週中実家の用事をこなすのが忙しくて予想一切行わず、あまり真面目に競馬をしていないが、記事だけは更新せねばならないので、書く。


 土曜日は年に1回か2回ある、友人達との麻雀会に出かけるため、金曜~土曜朝までさらっと予想した中で妙味のありそうな馬の単複を仕込んで出かけた。

 麻雀は好調だった。

 親、メンタンピン一発ツモ三色ドラドラ。
 昼から夕方まで麻雀を打ち、22時まで飲んで帰宅。

 仕込んだ馬券結果。

 結果的に1人気になった二頭の馬は、そう(1人気になる)じゃないかなと思ったので単勝だけ軽く買っていたが(普段1人気からは買わないルール)、こっちは外れ。単複買っていたそれ以外の馬の単勝が一つでも取れれば大勝利だったが、複勝だけ当たっては、ほぼトントンの微増というところ。

 

 日曜は、去年の有馬記念に続き、「G1の指定席なんかどうせ当たらん」とシャレで申し込んだA指定席が当選したので、朝からイソイソとお出かけ。JRAは、俺が優良指定席購入者・競馬ファンだということを、やっと分かってくれたのだろう、とかうそぶいてみる。
 他の東京G1や有馬記念と違って、事前に時差入場の案内も出ていなかったし、今回は海外のダートビッグレースとかち合ってチャンピオンホース達が不在なので、人も集まらないだろう、ならば9時開門かな?とみた。
 実は京王線府中競馬正門前駅)、南武線府中本町駅)どちらも使えるところに住んでいるので、はて、どうせ記事にするだろうから、どっちで行くかな?と考えて南武線府中本町駅からのレポートを選択。

 南武線は通常でも、日曜はかなり混む。川崎~立川間はレジャー客や、スポーツ大会の学生達が利用する路線でもあるからだ。案の定、電車はかなり混んでいた。が、究極のすし詰め状態ではなく、普通の(?)満員電車レベル。
 8時50分に府中本町に到着して、競馬場へ向かう専用高架路を通っていくが、G2/G3日か!?と思うほど、G1!?と疑うレベルで、空いていた。

 8時54分頃、西門前の、当日入場券を求める人たちの列(上写真右側)。
 当日は8時50分に指定席・入場券予約者が先行入場で、当日券販売・入場は9時からだった模様。ネット予約システムを導入してからは、入場の混雑・混乱はほとんどなくなったように見える。
 G1日ではないが、昔、ネット予約システムがなく、当日指定席売りを行っていたころは、東京も中山も指定席販売窓口がスタンド内にあるため、指定席購入希望者は1時間~1時間半の先行入場できたのが役得だった。移動エリアは限定されるが、まだ誰もゴール前にいないコースをスタンドから見下ろしながら、コーヒーをすすり、準備をする、あの時間が結構好きだった。
 まぁ、現状のぎりぎりまで家に居られるほうが便利ではある。

 西門から入場直後の図。あいにくの曇り空で、朝なのに夕方かと思うような写真になった。
 入場口で手荷物検査にご協力お願いします!とアナウンスしていたが、強制ではないようだった。が、一応長机の前に寄って、荷物を見せて入場した。まぁ、多分、逆に見せないで突破しようとすると、止められたかもしれない。なにせ、私、体質上必要の為、サングラス(調光レンズで日中紫外線を感じると色づく)なんで、そういうことには積極的に協力しないと怪しまれると思っている風体なので……。

 

 朝食は二郎系ラーメン「俺の生きる道」へ。前週、元アイドルグループSMAPのメンバーで、現オートレーサーの森且行氏が、共同通信杯のプレゼンターを務めて、お薦めの府中グルメはここだという記事を読んでいた。店関係者とは知り合いらしい?

 俺の生きる道ラーメン1,000円。
 6人ぐらい並んでいたが、そんなに待たされなかった。渡される前段階で「にんにく入れますか?」と聞かれるので、入れてもらった。二郎系は10年ぶりぐらいに食べる。脂がとんでもない量で、白濁している脂スープと茶褐色の醤油ダレスープが二層に分かれるぐらい。
 味は濃厚な脂と、とんでもなく強い塩分で、脳みそをズビズバ刺激されるジャンク系。そこにとんでもなく強い匂いのニンニクがズビズバキマる。そして特筆すべきはホロホロと崩れていくほど柔らかい分厚いチャーシュー。多分、本家二郎よりは、スープの味がかなり飲みやすい味だと思う。全体的にも美味いとは思う。ただ、あの汁を完飲するのは心臓と腎臓が一発でやられるので、やめた方がいいと思うし、個人的にはスープを残すぐらいなら、ここではあのチャーシューを堪能できそうな炙り焼き豚丼を食いたいなと思った。
 しかし、瞬きするだけで顔の皮がぽろぽろ落ちてくるほどの乾燥肌に悩まされてたのに、翌日テカテカして直っていたのはビックリした!二郎系は肌を救う!(心臓と腎臓は絶対殺す

 

 当日の席はここ。

 ゴールほぼ正面、いいところを取れた。
 1回東京(2月)の弱点は「寒い」。特に指定席はじっと座ってると、かなり体が冷やされる。5回東京(11月)も寒いが、寒さの度合いでは、やはり1回東京の方が上。

 ということで、12月の中京競馬場でもらったイクイノックス使い捨てカイロを持参して使用した。その時の記事はこちら。

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 JRAの様々なアンケートに、欲しい賞品は何ですか?とあったら「1回東京は寒いから、防寒具系をください。一番いいのは、ひざ掛けです」と毎回のように記入している。1回東京の指定席に入る人は、ひざ掛けを持参するか、競馬新聞で使ってない紙面を膝にかけてください。本当にそれだけでも大分違います。もちろん、普通の防寒着等は忘れずに。

 

 昼食は、混雑を考えてサンドイッチを買ってきていたのでそれにしたが、枠色抽選会に当選したので、200円分の馬券と引き換えにいくことも併せて、一応混雑ぶりを確認しに下界へ降りたが、どこの店も(着席・テイクアウト両形態)並びの列が10~20人ぐらい。一番凄い行列は、馬そばさんで、ここは50人ぐらい並んでいた。G1日は特にだが、何か食べたいものがあったら、朝に食べてしまう方がいい。昼はかなり待たされる。

 引き換えの為に買った馬券は「この人気薄、極端な脚質で逆に面白い8枠」の二頭。枠色抽選会、めちゃ強おじさんだったが、黒色を貰った瞬間、「ムル様でも今回はちときつい」と思った。
 結果はご存じのように、ハズレ。これで枠色抽選会は六戦四勝。枠色抽選会の戦歴はこちらの記事で。

ke1b4ski.hatenablog.com

 

 日中はあまりの寒さに耐えきれず、三幸のお汁粉を買う。

 450円。結構びびるほどたっぷり汁が入っている。が、当日は滅茶苦茶ぬるかった。暖を取るために買ったが、火傷の心配もまったくないほどの冷めっぷり。

 餅は縦長の大きなものが一枚入っている。味はとても美味い。たしか、餅は自家製だったはず。汁も美味い。ぬるいからグイグイ飲めるという利点があったが、もう少し温かいほうが良かった。タイミングが悪かったかなぁ。
 三幸は場内に何店舗かあるが、コースに近い方でお汁粉が売っている。その他の三幸では、あんこか、からみ(大根おろしに醤油)の餅を売っている。

 

 当日は、東京第10レースでゴールした瞬間、マルチターフビジョンが故障して何も表示されず、真っ黒な画面になってしまった。すぐに実況アナウンサーが故障したことを知らせ、しばらく待つように案内した。

 ほどなくして徐々に画面が復旧されていくが、一番右端の着順掲示板・時計はなかなか表示されなかった。なにやら不穏な空気やなぁと思っていたが、それがあの結果につながるとは?
 こういうことがあっても、東京競馬場の指定席は全席モニター付きです!京都競馬場とはワケが違います!安心してください、各席にモニターありますよ!(今年もしつこく擦っていく)
 この東京10R、今年の年間施策として、G1レースの直前レースに「JRAウルトラプレミアム」を適用するということで、払い戻し率が全式別80%+売上の5%相当を還元される。滅茶苦茶馬券を買いたかった。結果は2-3-1人気決着で、2人気から相手三頭流しの三連複で強弱つけて買っていたので、まぁまぁのプラスが出た。次のウルトラプレミアムも勝つ!

 

 フェブラリーステークス発走前。マルチターフビジョンも無事回復。

 G1だが、やはりというか、客は少ない。コース前の地上も隙間が目立つ。有馬記念では、メインレース前から電波が一切入らなくなっていたが、今回はそんなことはなかった。電波が入らなくなる大レースもあるのに、指定席のモニターをなくして、「スマホでレース映像見てください」という京都競馬場の指定席はいったい何を考えてry(擦りすぎ)

 23年有馬記念現地観戦記はこちら。

ke1b4ski.hatenablog.com

 

 カメラマンがスタンバり始めたの図。

 

 客は少なかったが、馬群が直線に入ってきたときの歓声は凄い。場内に流されている実況が一切聞こえなくなる。そして、ペプチドナイルが先頭でゴールした一瞬で「シーン」となったのが凄かった。そりゃぁ、場内の勝利ジョッキーインタビューで藤岡祐介騎手が「あまりにも人気薄で勝ったので、ウイニングランしていいものかどうか迷いました」というレベル。「でも、温かい声援を頂いて、ウイニングランしてもいいんだなと」。

 コアな競馬・馬券オヤジ達からは色々いじられる騎手だが、今回は素直におめでとうと言おう。
 「先行馬だけど、もまれるとダメ」というペプチドナイルを、乗り替わりで久しぶりの鞍が回ってきたところで、「そんな競馬できるの!?」という差し競馬で勝たせた。丁度自分も注目していたレースだからよく覚えている。その後、一戦おいて継続騎乗で大舞台を勝ったんだから、今回はチャンピオンホースが海外レースで不在とはいえ、騎乗実績3-0-0-1、周りも褒めるしかないだろう。

 

 調教師、武英智師はG1初勝利。新規開業時「注目調教師は誰ですか?」というアンケートに「武英智師ですね、現役のころから調教名人と言われていたらしいので、どうなるか楽しみです」と答えたら、鼻で笑われた反応をもらったが、多分、同期調教師に、武は武でも、武豊の弟、武幸四郎師もいたからだろう。「なんでそっちの武やねん」みたいな。この同期調教師達は、これでG1トレーナーが4人目。優秀過ぎる。その幸四郎師管理、鞍上武豊のセキフウも二桁人気で3着の激走。5人目誕生も近いか?
 馬主沼川氏は、重賞初勝利がG1初勝利。おめでとうございます。  そして、生産牧場は、あのテイエムオペラオー以来のG1勝利だとか。終わった後が、色々出てきて面白いじゃないか、今年のフェブラリーステークス

 

 当日の馬券は東京10は取るも、フェブラリーステークスでやられていたが、最終レースでまぁまぁ取り返して終了。
 当初は(行きも)帰りも大渋滞するかな?という見立てだったが、そんなに人が来場してなかったせいか、ビビるほどの渋滞はなく、それでも一応、混雑緩和・時差退場のためのレース終了後イベント「柔道金メダリスト、阿部兄妹トークショー」を聞きながら、軽く当日の復習データを整理して指定席で少し待つことにした。
 トークショーが終わりかける段階を見計らって指定席をあとにして、専用高架路で駅へ。確かにまぁまぁ混んでいたが、ストレスがかかるほどではなかった。駅へ着いて、丁度電車が来たが一本見送って、乗車。これも究極のすし詰めにはならずに、まぁまぁの満員電車状態で帰宅。
 あまり参考になるような状況にも出会わず、書くこともなかったが、これにて現地観戦記終了。

2月10日(土)、11日(日)

 今週は、自己嫌悪になる馬券の買い方、負け方だった。そんな話を長くしても仕方ないが、その前に今週末作ったカレーぽいものの写真でごまかしておく。

 特売でグラム98円の豚肩ブロックをゆっくりと加熱して、スプーンを入れると裂けるぐらい柔らかくしたものを、スープカレー風に仕上げた。カレー粉は去年、見切り品で売られていたベトナムカレー粉を使用。なかなか減らない。少しだけ八角が入っているので、エスニック感が強いが、匂いの強い食材にはよくあう。カツカレーは好きじゃないが、カレーは好きなのだ。ただし、カレー味の何かというのは、これまた好きじゃない(カレー味のスナック菓子とか、コロッケとか。カレーパンも)。

 

 馬券の話になるが、土曜に、ダラダラと買ってしまい、取り返し切れないまま終えてしまった。普段はルールに沿って買う、買わないをバッサリ決めているが、月に1回ぐらい、ダムの放流のように止められずにダラダラと買ってしまうことがある。当然負ける。しかし、故・藤代三郎氏のように勢いついてそのまま全治三か月みたいなことはなく、一日の予算を決めているのでそこはまだ大丈夫かなと思う。
 馬券に負けたとき、毎回、氏の週刊ギャロップ連載エッセー「馬券の真実」を思い出す。三か月や半年ノーホーラ(本来は麻雀用語で、上がりがないの意味。つまり、馬券での当たりがない)なんていう人だったが、その中で、複勝三レースころがし限定勝負だ、ワイド一点勝負だともがいていた。
 連載が空いた分、誰か代わりのエッセーが始まるかと期待してたが、逝去して一年一か月、未だにそういう動きはない。予算もないのだろうが、毎週の競馬・馬券エッセーみたいなことを書ける人が、今は少ないのだろうか。
 生粋のギャンブラーと言えば、「最後の無頼派」と言われた、伊集院静氏も亡くなってしまった。ギャロップ的には高橋源一郎氏が最後の砦かもしれない。最近ではステイゴールドの熱狂的なファン、馳星周氏が競馬好き作家としての頂上地位を固めつつあるように見えるが、いずれも藤代三郎氏のようなペーソスはないかもしれない。惜しい人を亡くした。我々ができることは、自分が生きている間は忘れない、時々思い出すということだけである。

 

 日曜は、小倉メイン北九州短距離ステークスで10人気ブトンドールを本命に大きく取り返すことができたが、土日合わせた負け分には届かず終戦。このブトンドールを本命にできた理由は二つある。これは簡単に真似できるので紹介したい。

 一つ目は、以前も紹介した、競馬本の著者である竹内裕也氏のYoutubeチャンネルから。「小倉芝千二は栗東坂路53秒台以下の加速ラップ」。該当動画はこれ。

youtu.be

 当チャンネルを登録して、毎週視聴し、勉強していれば、小倉競馬場のみならず、全体の回収率百%超にする算段は付くはずだ。「重賞予想動画ばかり再生数が伸びるが、本当はそうじゃない(メイン以外でも通用する馬や馬券の狙い方)動画のほうを見て欲しい」と氏は嘆く。自分も相当勉強させてもらってる。

 もう一つは、今年から長年愛用した競馬エイトの購入をやめたことは再三書いているが、今週は土日共に馬サブローを購入した。その馬サブローが紙面で、わざわざ「調教絶好調馬は高確率で馬券に絡む!」と帯を入れていたからだ。土曜は確かにピックアップされた馬が、そういう結果だったので、日曜に信頼する下地があった。

 この二つが重なっていたのが、ブトンドールであった。
 週の全体予算内では負け越した結果とはいえ、少しでも取り返せて、しかも10人気が的中したのは気分が良い。
 数年ぶりに買ってみた馬サブローは「あ、そうそう、こういう紙面欲しかったのよ」という内容だったので、来週も馬サブローにしてみるつもり。競馬エイトの馬柱になれているせいもあり、馬柱が少し見にくいと言う欠点はあるが、慣れるしかあるまい。
 馬サブローは関東と福島競馬場限定販売だが、紙媒体550円が、コンビニプリントでも全レース版600円で買えるので、他地域でも良心的価格にて買えると思います。

 と、ブトンドールを取らせてくれた二方面の借りを、宣伝で返しておく。