競馬場のカツカレー

カツカレーはあまり好きじゃないが、競馬場と言えばカツカレーだろうということで、カツカレーを食べる。

9月18日(月)中山競馬場

 今週は本ブログのメインコンテンツである競馬場のカツカレーについて書きますぞ!となると、いつもの千文字更新ではないので、長いですぞ!!

 

 JRAアニバーサーリー指定席100円にて販売に乗せられ、抽選を申し込んでみたら、めでたく当選し(入場料200円が別途かかるので、総額300円)、久しぶりに一番大好きな競馬場指定席である中山のKシートに突撃しました。
 ただ、現在苦労しながら書いている途中の京都競馬場グルメ編でも感じて、それが遅筆の原因にもなっているのが、もう俺みたいな中年独身競馬ファンって競馬場にいらないんじゃないかということである。中年独身男性ファンは、競馬や競馬場や競馬関係者に、文句も感想も言わずに、ただただ、馬券と競馬新聞と他各競馬メディアだけ買っていてほしいんだろうなぁという思いが強くなってきていて、果たして競馬場のカツカレー(キャッキャッ)とかやっていていいんだろうかと思うが、腹に収めてきちまったもんはしょうがないので、レポートを続ける。

 

 秋開催が始まり、久しぶりに主場に競馬が戻ってきたが、それにあわせて京都競馬場で先行導入されていた、新競馬場予約システム兼入場方法に、中山も変更されていた。ついつい自分が関東住みなので、視点が抜け落ちるが、JRAの関東二場に競馬場旅行に来る方のための入場に関する情報を記載しなければいけないと思ったので、今回はカテゴリータグも「競馬場旅行」を追加している。(紛らわしいのでやめた)
 中山に関しての注意事項だが、おそらく大半の人が電車を利用し、船橋法典駅の競馬場専用出口から改札を出てくると思うが、その出たところでJRAの警備員さんがスピーカーで何度も言っていたことが、

「入場QRコードスクリーンショットをお願いします」

 これはなぜかと言うと、改札を出たら専用地下通路を通って法典門入場口から入ることになるのだが、この入場口前がなぜか電波が届きにくく、QRコードを呼び出そうとしてサイトなりWebメーラーなりにアクセスしようとしても中々つながらないことが多いのだ。そのため、まだ電波が届いている改札出たところ(専用地下通路前)で、スクリーンショットをお願いしているというわけだ。
 今回は9時3分着ぐらいで移動していたが、乗り換えで一本早く到着し、8時40分頃に到着。改札出たところでスクリーンショットを用意し、地下通路へ入る。ここで三種類に客筋が分かれる。
 一つ目は入場券のみ予約の人。この人たちは時差入場で通常9時10分入場となる。地下通路に入るとすぐその列が見える。
 二つ目は指定席&スマート席予約の人、それに加えて三つ目は当日現金入場券購入予定の人。これらの人達が一つ目の人達の列を越して、奥へ進み、左右に分かれるように言われる。

 

 8時40分頃到着で指定席&スマート席予約の人の列は、この長さ。
 この人数が開門と同時に、入場口係員がかざしている読み取り機に、QRコードをぴっぴっぴっと連続して読み込ませて、絶え間なく入場していくのだから、ネットが繋がらない!QRコードが用意できない!とかなってると、どんだけ白い目で顰蹙を買うのか、その恐怖が分かってくれると思うので、くれぐれもQRコードスクリーンショットの用意を、お願いいたします。
 また、指定席の人は、指定席エリアからの入退場時に都度QRコードの読み取りを求められるので、そういう意味でもあらかじめスクリーンショットを取っておくと楽です。
 通常は9時開門だが、当日は列が長すぎたために、5分繰り上げの8時55分開門。

 

 昔(コロナ前)、指定席の早朝当日売りがあったころは、事前入場制というのがあって、指定席購入予定者は45分~1時間早く入場できたんだよねえ。あれだけは昔「も」良かったかな。
 あと、詳細は後述するが、指定席でPC使う人がいたら、本体の電源穴が左にある人はA列、右にある人はB列を買ってください。
 以上、中山競馬場旅行者向け注意事項通達終わり。

 

 今回は朝と昼、どちらもカツカレーを食べる予定があったが、目的はまったく異なる。
 朝は、2019年に食べた時、あまりのカレールーの後味の水の臭さに、吐き気が出てしまって残した、とんかつ屋のいなば和幸のカツカレーを、あれは俺の体調だったり、あの時だけの、たまたまだったりしたのか、確認の意味で食べる。
 昼は、馬主席エリアに一番近いレストランスペースが、マツヤサロン(アターブル松屋経営)から、レストラン旬彩(サッポロビール銀座ライオン経営)に変更になったので、新たな店のカツカレーを食べることにしていた。

 

 いなば和幸、カツカレー1,250円。

 

 ダメだった。

 食券引き取りに来て出してくれたコップの水が、すでに臭い水でダメかもしれんと思ったが、案の定だった。
 カツはうまい。肉質が柔らかくて非常に食べやすい。ルーがダメだ。最初の一口二口は、あれ?なんともないかな?と思うが、飲み込んだ後、強烈な水の臭さが胃の底から鼻を突き抜けてくる。それでも福神漬けと混ぜて食べれば大丈夫かと思って食べてみるがだめ。卓上にソースでもあれば混ぜて食べられるかもしれないと探してみるがそういうのはない。味噌汁は飲める、何せ味噌の味が強くて気にならない。が、キャベツはダメだった、これも臭い。多分、キャベツを千切りしたあとに水にさらすが、それがもう臭いんだろう。ドレッシングがあったので、それでなんとか飲み込めた。これ、他のとんかつメニューでもこのキャベツを使っていると考えると他の人は我慢できているんだろうか。もしくは、やはりソースでごまかせるから食えるんだろうか。全部残すのも忍びなしもあり、元を取りたいという欲もありで、カツとキャベツと味噌汁だけは平らげたが、他はこれ以上手をつけられなかった。

 これは和幸さんが悪いんじゃないかもしれない、ここの厨房スペースの水道管なり浄水器が古くなってダメになってるかもしれない。昼にはレストラン旬彩に行ったが、そこの水はごくごく飲めた。これはどこに言ったほうがいいのか、和幸さんの経営母体のほうか、JRAの施設のほうか。それとも言わないほうがいいのか。実は前回も、大半を残して、給仕の人にこっそり「自分の口に合わないだけかもしれないですが、カレーが臭いです。もしかしたら悪くなってるものかもしれません」と告げて出てきたが、今回改めて食べてみるとまったく同じ味だったので、これは俺が気にしすぎなのだろうか。ならば、単純に俺の口に合わないというだけなので、ここで言及するに限るか。
 最後に、和幸さんの名誉のためにも言っておくが、カツは本当に美味い。柔らかさなら国内競馬場でも屈指の柔らかさ。

 

 昼は上述のようにサロンマツヤから変更されたレストラン旬彩へ。経営母体は銀座ライオン、そう、一つ下のフロアに同名店が存在してる。前のサロンマツヤも何十年と中山で経営していたが、これは現在執筆中の京都競馬場グルメ編でも触れているが、競馬場飲食店の経営の難しさから撤退を余儀なくされたのかもしれない。

 多分かつてのサロンマツヤのカツカレーの写真。グーグルフォト内にあるカツカレー写真の中では2018年12月9日に食べているこれが、該当するものだと思うが、うっすら「さすが馬主が利用するレストランだけあってうまい」みたいな感想だったような、そうじゃなかったような、よく覚えていない。あと、マツヤは建物の反対側にバーカウンター形式の店も出していて、実はそこではカツカレーも売っていたのだ。はず。全部曖昧です。
 かつてのマツヤ(加えて今もある銀座ライオン)については、何度も取り上げているが偉大なる旅打ちの先達「そこに競馬があるから」の該当記事が詳しい。

sokorace.blog.shinobi.jp

 

 サロンマツヤ跡地に入るのは、既にグループ店を出店済みで、近くには千葉工場を持ち、有馬記念が近くなると、特別記念缶サッポロ黒ラベルを毎年販売しているサッポロビール系列が手を挙げたのは道理かもしれない。

 旬彩、山形豚のカツカレー1,920円。

 ルー部門
 粘度:ややとろっと(中程度)
 具:少
 具内容:マッシュルーム
 甘味:2(0~3)
 辛み:0(0~3)
 コク:3(0~3)
 特記事項:デミベースか、後味にトマト系のような酸味がわずかにあり

 カツ部門
 種類:豚ロース一枚肉
 衣粒:粗い
 衣堅:ザクザク
 肉厚:3(1~3)
 肉大:4(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)、らっきょ
 その他:スープ、フルーツ、フォーク、ソースポット用スプーン

 国内競馬場で一番高価なカツカレーは東京競馬場ホテルオークラレストラン府中の、ロース勝カレー2,000円だが、それに次ぐ2位の値段がここにきて出てきた!さすが馬主エリアの隣にあるレストラン!東京競馬場ホテルオークラがあれば、中山競馬場には旬彩、そういった位置づけであろう。
 ホテルオークラのカツカレーは、こちらでレポ済みです。

ke1b4ski.hatenablog.com

 

 肝心の味だが、

 

 滅茶苦茶とんかつがうまい。

 

 わざわざ改行スペース開けで書いてしまうほど、豚の脂がどストレート振り抜きパンチでほっぺをぶん殴ってくるぐらいインパクトがあるとんかつ。大きさも厚さも、ほぼオークラと匹敵するが、単純なとんかつの脂の旨さでは旬彩の方が上。衣も、オークラがシャクシャクと消えゆくような食感に対して、こちらはざくざくと男らしい歯ごたえ。

 

 ゆえにカレーとは合わない。

 

 わざわざ改行スペース開けでホテルオークラのカツカレーと同じことを書いてしまうほど、つくづく惜しい。両店ともにとんかつが美味すぎるのだ。これだったら、とんかつ定食で、ごはんと味噌汁で食べたい!いや、別にとんかつ定食はメニューにあるから、食べようと思えば食べられるんだけど。
 そういえば、丁度カツカレーに関しては、友人からWeb漫画のリンクを送られてきて、「とんかつ屋とカレー屋のカツは違う」という話になっていたが、その通りである。違うのである。

mangacross.jp

 ただ、カツカレーにはカレーにあうカツ、もしくはカツにあうカレーが必要なのだ。オークラ、旬彩両店ともにカツもカレーも美味いんだけど、美味すぎるの!カツカレーは1+1の足し算じゃないの!「カツカレー」で1なの!とか言ってみる。が、チェーン店のかつやのカツカレーは結構いいセンいってるとは思う。閑話休題


 若干カツカレーとしては旬彩のほうが上かなと思ったのが、ルーが、粘度は高目だが、味として、デミグラス寄りなのか、後からトマトなのか?酸味を感じる分、脂っぽいカツを若干中和してくれる感がある。マッシュルーム入りもあって、ハヤシ系カレーと言えるかもしれない。
 残りの項目に関しては、らっきょと福神漬けが出てくる器も形態もオークラと同じで、対抗意識!?とか勘ぐった。あと、これはもしかしたら勘違いかもしれないが、スープはポッカサッポロのコーンスープの味がする。ポッカサッポロのコーンスープを家で飲んでて、サッポロ系列だから一緒かな?と思った。珍しくレストラン系のカツカレーにしてはサラダ類はないが、二色のグレープフルーツがついてくるのは違いがあって嬉しい。ちゃんと皮の間に切り込みが入っていて食べやすくなっている。
 カツカレーとしては合わないとか駄々をこねたが、いや、本当に美味しかった、久しぶりに「とんかつうめ~!!」と思った。カツカレーとしては合わないが(何度言うんだ)、これは本当に美味しいので、カレーが苦手な人なら、とんかつ定食にして食べてもらいたい。

 

 余談だが、旬彩には混むのを避けて、お昼時間前、つまり、阪神4レースが終わって、中山4レースが始まる前から入店した。そして、カツカレーを食べていると、目の前の大テーブルでセッティングが始まって、スーツを着た人がぺらぺらとメニューをめくっていた。給仕とはあきらかに違ったので、本社系の人達がメニューチェックとして食事会でもやるのかなと考えていた。スーツの人が給仕に「盛り蕎麦と天ぷらの盛り合わせを6個でお願いね」と告げる。
 中山4レースが終わるにあわせて料理が運ばれ、ほどなくすると、6人連れが入店してきて、その席に座り、食事を食べ始めた。さきほどのスーツの人は、他のお客さんを誘導してたので、あぁ、この人は支配人的な人で、あの6人客は馬主さん達なのかな。あらかじめ来店することが分かって用意していたのか。それにしても馬主さん達みたいな人になると自分でメニューは選ばないんだなぁ!さすがお金持ちとか変に感心した。
 カツカレーを食べ終えて席を立ち、会計に向かう横目に、大テーブルの1人の顔が入った。「あれ!?もしかしてNFの木實谷場長!?となると、見えないけどあの向かいに座ってるあの感じ、NFの吉田勝己さんかも!?」と思ったが、じろじろと見直すわけにもいかず、会計を済ませて出てきたので、真相は分かりませんが、可能性は高いです。

 

 残りの今週の競馬についてはここまで長くなったので、なるべくさらっと行きたい。

 中山の指定席は全席屋内で快適な空間だが、当日は本当に暑くて、入場門から入ってすぐ、あまりの暑さに指定席に行く前に、馬場内馬券売り場に一旦退避した。涼しかった!今年の夏も本当に危ないほど暑かった。それゆえに外出自体億劫になり、競馬場カツカレーを食べることも久しくなかったが。
 中山は屋内指定席だし、Kシートは広いし、そういうところは東京競馬場より断然いい。目を最近悪くして、特殊レンズ入りの眼鏡が入用となり、実用と眼球保護のためにサングラスを二本新調したが、そのうちの一つは特殊レンズかつ調光レンズなので、紫外線の量に反応して透明から濃い青まで段階的に色がついていく。

 室内である中山の指定席にいても、うっすらと色がつく。紫外線というのはどこにでも入って来るし、曇りの日でも放出されていることは知識では知っていたが、まさに見えるって状態で実感した。完全に日光が入らない室内だと写真のサングラスのレンズは当然透明。

 

 とんかつ和幸を出て、JOYでアイスコーヒー300円を買って指定席に上がったときの写真。当日は入場者にはアニバーサリーオリジナルストラップが配られていました。UMACAカード普及のために熱心にネックストラップを配っているが、もう何本も同じようなの家にあるの!
 で、最初の方のPCの電源穴の位置によってA席買えB席買えは、上の写真を見てもらうとなんとなく察してもらえると思うが、当日はB席で、俺のPCの電源穴は本体の左についているんだよね。しっかりと置くとモニターが邪魔でアダプタが本体に差さらない……。手前にずらせばいいだけの話だけど、こういう細かいところで快適性が上がるなら知っていて損はないでしょう!?

 

 こっちはTWODAYSのコーヒー、350円。JOYのコーヒーは苦い、TWODAYSのコーヒーはまろい、などとボトムズみたいなことを言うが、JOYのコーヒーは本当に苦い。TWODAYSはまろやなか味で苦味が抑えられ、代わりに酸味を感じる。コーヒーは好みが分かれるものだが、好きな方か、50円の違いで買えばよい。あと耕一路のコーヒーも飲むかと思ったが、カフェイン量を考えて自重。

 

 馬券は、実は来場するにあたって事前検討をけっこうしてきたんだが、全レース見ても勝負したい馬がいなくて、朝一のこれをちょっと買ってみた。

  

 これが11頭立ての8人気の馬だが、馬柱をどう見てもこいつが一番速く走ってると見えた。結果見事1着で、単勝1,560円、複勝420円で計3,920の払い戻し。カツカレーと席代ぐらいは稼いだ。

 

 あとは新馬をちゃりんと買って外れ。

 

 松露の卵焼きカット500円と、プリン500円。

 卵焼きは串とか、一本とかいろいろな形と値段で売っていた。実は松露が卸してるスーパーが近所にあって買おうと思えばそっちで買えるんだが、なんか買ってしまった。プリンは滅茶苦茶濃厚で滅茶苦茶甘い。実は超甘党の自分としては、これなら500円だしても損したとは言えないなと思った。ただ、500円のプリン、というだけで出せない買えないという人がいることには理解できる。

 

 あとの馬券は、あの名牝リスグラシューと同血配合で、毎回七千とか一万とか突っ込んで馬券内にこなくて、この馬だけで数万円負けていたけど、二走前に複勝馬連一点勝負でどかんと今までの分全部返してもらったリリーブライトのお付き合い程度の馬券を買った(どんだけ惚れ込んでるんだ)。

 当然外れた。暑いのが苦手と陣営コメントが出ているのに、この時に出してどうすんだよとは思った。寒くなったらこの分以上を返してくれると思うので期待している。

 

 WIN5も12点だけ買ったが、WIN4のところだけ外れ。まぁ、当たってもカチカチ決着の1万5千円でした!負け惜しみです!
 当日のメイン、セントライト記念POGで初めての牡馬クラシッククオカードをもたらしてくれたソールオリエンスを見る目的もあったけど、まぁ、なんというか道中見てたら、そこにいて大丈夫じゃないよね?って感じだったので、二着は当然、負けるべくして負けかなとは思う。鞍上はコメント拒否したらしいけど、自分の不甲斐なさなのか、陣営の指示(大外を回しても大丈夫だから)に納得がいかなかったのか、良く分かりませんが、まだまだ若く一本気ですねーってところで今回の更新を尻すぼみ的にまとめる。
 ここまで約七千文字のお付き合い、あじゃじゃしたー!

 

 面白かったと思ったら、下のバナー画像のぽちりをお願いします!