競馬場のカツカレー

カツカレーはあまり好きじゃないが、競馬場と言えばカツカレーだろうということで、カツカレーを食べる。

6月18日(日)東京競馬場

 今開催もう一度東京競馬場に臨場したいなと思っていたところに、前季POGで賞品ゲットの立役者になった、グレートサンドシーとヘンリーがユニコーンステークスに出走ということで、それに合わせて予約を取ってみた。

 また、いつもはA指定席(以下A席)に座るのだが、今回はあえてC指定席(以下C席)。
 理由はふたつ。
 ひとつ目は、東京の指定席は他の競馬場と違って、位置の違いがそのまま値段の違いで、つまり、ゴール前で見れるかどうかだけで、設備は一緒。その上で、全場観戦したくてモニターを隣の人と譲り合い取り合いになるぐらいならば、競馬場Wi-Fiサービスを利用して、スマホグリーンチャンネルに合わせておけば、気遣いもない(予想はPCと新聞でやる)。電源確保が指定席に座る一番の理由なので、ゴール前の位置かどうかは、実はどうでもいいのでは?と気が付いた。
 ふたつ目は、昔一回だけC席を取ってみて、しかもゴールからも一番遠い端っこ、1コーナー寄りの席はどうなんだという興味で入って見たが、あー、これはゴールした後の馬を見ても何も面白くないと気が付いた。が、さすがにあれは極端すぎなかったか?と思い出す。
 なので、設備的にも問題なく、値段も安く済むならば、もう一度別のアングルからC席の状況を確認してみるのもいいのではないかということで今回の選択に至った。

 

 結論から言うと、6階C席なら33列目ぐらいまでなら、A席に匹敵する鑑賞度はあるので、凄いお得。これはもうA席と遜色ないなとさえ思う。いつもなら指定席からのアングルを写真に撮っておくが、後述のゴタゴタがあってそんなことを気にする暇もなく、バタバタと進行してしまったので、珍しく写真が無い。
 検証結果を読者の方々にお見せできなく非常に残念だが、6階C席の33列までなら、向こう側から直線の攻防とゴールまでどれぐらい残ってるかを同時に捉えつつ、ゴールどっちが先着したかまでも確認して観戦できる楽しみがある。
 32まではギリギリかな。一番いいのは当然A指定との境界になるが、そんなところは予約開始時点で残ってない。31以前はちょっと、1コーナー寄りに来すぎていて、肉眼だと、来た!と思ったらもうゴール!とか、来た!と思ったところがゴール!みたいになるので、そこはまぁ、確実に座れる席を確保するためだけのC席だなぁになってしまう。
 当然、以前座った1列なんかはもうゴール終わって流してる1コーナー当たりしか見えないからおすすめはしない。この、C席31~1列の場合は、座るだけ、観戦はモニターで!ということを覚えておいてもらいたい。自分はJRAカード会員なので先行抽選予約ができるが、一般会員だとA席寄りの32列以降はないかもしれないが、残っていたら是非32列以降を抑えてもらいたい。

 となると、B席はどうなんだとなるが、上述の「A席寄りのC席」がコストパフォーマンス最高!という状況を発見すると、B席が一番割を食うかもしれない。なんせゴールどっちが先着したかどうかが、どこを座っても肉眼では分からないからだ。

 

 長くなってしまったが、指定席などの利用感は他の人に有効活用してほしくて、ついつい細かく書いてしまうのは了承してもらいたい。なので、カツカレーと当日の話をこれからするが、ここはさらっといって終わりたい。

 と、いいつつ、写真は朝食に東京競馬場で食べたベルモントカフェの大穴ハンバーグカレー税込1,650円。

 

 今から愚痴を書き倒すが(さらっと行く気ゼロじゃねーか)、その前に、東京競馬場については、毎週のように臨場して情報を更新し続ける、東京競馬場どっとこむという素晴らしい個人サイトがあるので紹介しておく。

www.tokyokeibajo.com

 ここのグルメガイドは、常設店であれば完全網羅といっても過言でないほどメニュー情報が掲載されていて、閉店情報も素早く掲載されるので、東京競馬場で何か食べたいときには本当に重宝するものだと思う。
 カツカレー専門の俺なんか足元にも及ばない。

 

 さて、愚痴だが、この日は本当に無駄に時間ばかり削られていって、気分が滅茶苦茶悪かった。
 東京競馬場の指定席列の開門時間は8時50分。
 入り口の受付で予約用QRコードを見せてチケットを発券してもらって入場できるんだが、前に並んでいた年配の男性1人客の発券が滅茶苦茶時間かかっていた。自分も含めた、他の客の発券はQRコードを見せたらすぐ出てくるのに、なぜか年配の男性1人客になると発券がとても遅い。
 これ、5月13日に東京競馬場に来た時も、隣に並んでいた同じような年嵩の男性が受付の人に「私のは時間かかるんですよ、へへへ」と言っていたので、ある特定の条件(例えば、会員情報が初期の人とか)で発券が遅い人達が確実にいるのではないか?
 そんな人が前に二人もいたので、自分の列だけ15分も待たされた。受付をどこに並ぶかはある程度選べるので、今後は、年配の男性(50~60歳以上)の少なそうところを選ぶべきか。

 

 西入場口を抜けて、そのまま反対方向の東の端にある、日本一高い競馬場のカツカレーこと、ホテルオークラのカツカレーを朝食に食べに行く。もうこれは決めていてお腹がぺこぺこだった。
 が、ホテルオークラの営業開始は10時だった。
 なんとなくそうだった気もしていたので、しょうがないとまた来た距離を、建物内を使って戻って、代替案としていた、ときわやに入った。こっちはモーニングもやってるので、この時間でも開いてる。
 ところが、カツカレーを頼んだら、この時間はモーニングで普通のカレーしか出せないと言われてしまい、仕方なく退席。東京の直線の長さは525.9m、入場口から数えれば大体それぐらいの距離を、往復歩いてのお預け。オークラのカツカレーを食べるために準備していたので、お腹が減りすぎていた。
 そこで仕方なく入ったのが、通りがかったベルモントカフェ。
 隣のとんかつ武蔵のカツカレーと迷ったがここは入ったことがなかったので、良い機会だとこっちをチョイスし、カツカレーはないが、大穴ハンバーグカレーはあるということで頼んだ、というのが再掲するが、こちらのものだ。

 これがまぁ、また出てこない出てこない。24分待たされた。25分待たされたら、もうキャンセルしてもらって出ていこうと決めてたところだ。
 カツカレーじゃないから細かくは品評しないが、カレーはキーマ状で、割とエスニックな味付けで玄人好み。ハンバーグはしっかりとグリルされていて味は美味い。当日帰ってからコンビニのちょっと高いランクのほうのハンバーグを買ってみて食べたが、まったく勝負にならないほど美味い。
 が、これで1650円、出てくるのに24分も待たされて、かなり微妙な気持ちになった。二度と利用はしないだろう。

 

 お昼は念願の、ホテルオークラのカツカレーにした。7分で出てきました。

 ホテルオークラ、ロース勝つカレー2,000円。

 ルー部門
 粘度:とろっと(中程度)
 具:小
 具内容:肉片
 甘味:0(0~3)
 辛み:1(0~3)
 コク:5(0~3)

 カツ部門
 種類:豚ロース一枚肉
 衣粒:粗い
 衣堅:シャク
 肉厚:3(1~3)
 肉大:4(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)、らっきょ
 その他:サラダ付き、フォーク

 コロナ以前に東京競馬場カツカレー全店制覇表と比べて変更になったのは、まずは価格が1,850円から2,000円に値上がりは致し方なしか。
 具も、以前はごろっとした肉塊が入っていたのだが、ひき肉に近い小さな肉片しか入っていなかったのもしょんぼり。以前は卓上ソースがあったようだが、そういう類のものはなくなっていた。
 味に関しては、さすがのコクの深さのあるルーはもちろん美味いし、大きさも最高3としているのに4はあるカツは、厚さも最高レベルで、衣も併せて脂のジューシーさがあるのでたまらない人はたまらない。

 

 だからこそ、個人的には最高ではない。
 それを確かめるために今回食べたようなものなのだが、カツがジューシーすぎて、ストレートに言うと、脂ぽすぎて、コクの深いルーと合わせるとくどい。別々に食べたら最高に美味いと思う。
 ただ、とにかく味の強さが欲しい人なら、2,000円という価格自体は適正価格なので食べて損なし。サービスも他の場内店に比べてしっかりしているし、中継テレビやラジオもないので、食べることや、お話しながら食事を楽しむことに集中できる場所だ。

 

 長くなったが、ここまで読んでくれたなら、ついでに最後まで付き合ってほしいんだが、当日の函館新馬戦の勝ち馬ベルパッション。
 調教が良く、1番人気だったが、鞍上松田大作で、滅茶苦茶怪しんだ!しかし、本命を打った。道中大事に大事に乗って馬群の中にいたのを、おいおい、芝1200mでチンタラしてたら、直線間に合わんぞと心配して見ていたら、案の定直線迎えても馬群の中。これはやられた、間に合わんと思った瞬間、バカっと開いた隙間から猛烈な脚で差し込んできて1着。物が違った。
 函館2歳S候補だと思う。あの脚なら、函館2歳Sをパスして札幌2歳Sに出てもいいのでは?と思った。
 という置き土産でどうですかね。