競馬場のカツカレー

カツカレーはあまり好きじゃないが、競馬場と言えばカツカレーだろうということで、カツカレーを食べる。

11月25日(土)、東京競馬場

 世紀の一戦天秋に続き、これも世紀の一戦ジャパンカップの指定席抽選に漏れ、しかし、その時と同じく土曜日は当選だったので、いそいそと東京競馬場へ。撮り残した最後のカツカレー三店の再撮影が主目的だった。

 開門後、朝食に、フジビュースタンドの方のフードコート中層階にある「そば処 梅屋」に入って、ビールとカツカレーを注文する。ここのビールは着席レストランにも関わらず、600円と場内標準価格700円より100円安く、中瓶(500ml)が出てきて、しかも銘柄がサッポロ・キリン・アサヒ・サントリーと全メジャーメーカーから選べる!いいじゃないか!

 \優勝!!/

 梅屋、カツカレー1,100円とビール600円。

 ルー部門
 粘度:もったり(高程度)
 具:多
 具内容:玉ねぎ、豚肉塊
 甘味:1(0~3)
 辛み:1(0~3)
 コク:1(0~3)

 カツ部門
 種類:豚ロース一枚
 衣粒:細
 衣堅:ガリ
 肉厚:1(1~3)
 肉大:3(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)、らっきょ
 その他:メニューと一緒にソースを持ってきてくれる

 いつものやつ(コロナ前東京競馬場カツカレー全店一覧表)を出しておきましょう。

 ルーは、もったりしていて、個人的には好みではないんだが、こういう粘度のほうが食べ慣れてる人が多いとは思う。突出した甘味・辛み・コクなどはないが、誰でも食べやすい味になっている。具は昔はこんなに量なかったと思うが、玉ねぎと豚バラがたっぷり入っていて、カツなしのカレーライスでも充分と思える内容。昔はメモリアルスタンドのオークラは、これよりもっとでかい牛の肉塊が入っていたが、今は入ってない。あと、オークラのカツカレーはこの半年でさらに200円値上げして、23年11月現在2,200円になっています。梅屋もコロナ前に比べれば、120円の値上げ。
 カツは、梅屋のカツといえば「紙カツ」というほど、薄く、その分クリスピーな食感が楽しめるもの。これはこれで良い。
 その他としては、ニユートーキヨーや磯やでは廃止された、卓上ソースをメニューと一緒に持ってきてくれる。これは地味に嬉しい。ちょっとだけカツにかけて、ビールのアテにしたり、ルーに少し混ぜてスパイシーさを増したりなどできる。
 総評としては「優勝」。もったりとした粘度は好みじゃないが、瓶ビールに、たっぷりの具のルー、薄いけど食感のいいカツ、福神漬けだけじゃなくてらっきょもついてくる、この絵面でなんだか嬉しくなってしまう。そうだろう!?
 本当はニユートーキヨーで黒ラベルの大ジョッキ(相当)飲みてえ~と思って、カツカレー写真の為にここに来たが、来てよかった!と思った。

 

 馬耳東風軒(グッドスマイル、Tokyoカレー&オムライス)、勝カレーライス800円。

 ルー部門
 粘度:とろっと(中程度)
 具:中
 具内容:野菜片、コマ肉
 甘味:1(0~3)
 辛み:1(0~3)
 コク:2(0~3)

 カツ部門
 種類:豚ヒレ円形
 衣粒:中
 衣堅:シナッ
 肉厚:1(1~3)
 肉大:1(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)、高菜漬け?
 その他:紙ナプキン、お手拭きを貰える

 フジビュースタンド5Fのグッドスマイルと、内馬場のTokyoカレー&オムライスとは系列店で、同じものを出している。
 ルーは、たまにある、酸味が含まれる系で、酸味というと、世の中の男どもは「うええ、じゃ、食べない」(一般的に男性はすっぱいものは好まない)となるかもしれないが、嫌な酸味ではない。この酸味があることによって味の奥行きが生まれて、他の旨味も増し、溶けかかってるのかギリギリ確認できる野菜ぽいのと、コマ肉片も入っていて、結構美味い。ぼーっとした味のルーよりは、米が進むと思う。その米は、ちと堅め過ぎのような気もするが、若い人にはいいかもしれない。
 カツは、多分棒ヒレ肉を切り出して、それをそのままカツにしている感じで、それによって円形になってるのではないだろうかと推測する。カツカレーは、揚げたてのカツだと口の中が火傷してしまうが(実は、1軒目の梅屋で、それをやらかしてしまった)、ここは多分、朝一番に揚げておくのか、それとも冷凍ものを一気に解凍してしまうのか、かなり冷めた状態で提供される。個人的には問題視しないが、これが嫌だという人はいるとは思う。
 その他としては、ルーと混ぜて食べてて気が付いたが、福神漬け以外にも、高菜漬けのような葉っぱの漬物が確認できた。これも米がすすむ系でいいと思う。あとは、テイクアウト系には珍しく、紙ナプキンとウェットタイプのお手拭きを一枚づつくれるのは、地味にサービスが良いと思った。
 総評として、割と美味い。誉め言葉として。競馬場カツカレーの基準はテイクアウトで800円という、ラインのぴったり上に乗っているので、これを損と考える人は、相当お財布の紐が堅いか、高級店しか食べ歩かないという人だと思う。

 

 とんかつ武蔵、勝カレー1,280円。

 ルー部門
 粘度:とろっと(中程度)
 具:少
 具内容:肉片
 甘味:1(0~3)
 辛み:0(0~3)
 コク:1(0~3)

 カツ部門
 種類:豚ロース、両端除く(たまたまかも)
 衣粒:粗い
 衣堅:ザクッ
 肉厚:2(1~3)
 肉大:3(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)
 その他:味噌汁

 ルーは、とんかつ屋ぽく、おそらくとんかつには使えない端の部分が少し混ぜられている。さらっとしていて、辛みはないので、お子様でも食べられる。
 カツは、とんかつ屋らしく、粗いパン粉がジューシーで、ザクザクとした食感。ゆえに、これは他の店でも毎回いうが、カレーには合わない。油っぽすぎる。やはり、とんかつ屋のカツは定食スタイルで食べるに限る。あと、今回は謎に両端が除かれて提供された。東京競馬場どっとこむさんで見ても、ネットで他の人の写真を見ても、そういう提供の形はなかった。おそらく、今回仕入れたブロック肉の脂の部分が多すぎて、カットしてくれたのかもしれない?
 その他としては、味噌汁がつく。実は味噌汁はあんまり好きじゃないんだが、第5回(11月)、第1回(2月)の東京開催の指定席は屋外席なので当然、本当に寒く、この時ばかりは、温かい味噌汁が大変有難かった。口の中は火傷していたんだけど。
 総評として、「やはり、とんかつ屋ではカツカレーではなく、とんかつ定食を食べるべき」。カレーに合うカツは、調和が大事。超主役のとんかつ屋のカツでは役不足(正しい活用)だろう。あと、ちょっと揚げすぎで肉がパサつき気味かもしれないけど、食中毒になるよりはマシやね。

 

 カツカレーで文字数(通常更新千文字目安)オーバーしてるので、残りはいつも通り、さらっと行こう(さらっと行くとは言っていない)。
 当日朝一は、スポニチが看板記者「万哲(小田哲也記者:万馬券の哲)」のビスコを配っていたので、貰ってから梅屋へ行った。


 実は、ビスコ超大好きで、平素も結構食べている。今期間限定で出ているメープル味が滅茶苦茶うまい。通常販売では、発酵バター味を愛食している。

 

 当日の指定席は、影のおすすめ席、C席の30列以降、の、41列。この角度なら、ゴール後の位置でも、内外先着が目視できる。ジャパンカップウィークということで、ゴール前のロンジンタイム表示板も見えやすい。

 

 馬券はなんとノーホーラ。二場開催で妙味あるレースがなく、ちびちびと100円単位で買っていたので、負けた額は大したことがない。
 日曜は自宅観戦だが、まったく買えるレースがなく、それでもダラダラと買ってしまい、安い複勝が1回当たっただけで、それっきりで、11月は初めての負け週。

 ジャパンカップは、◎イクイノックス、〇リバティアイランドで確定、こんな(二頭を軸に、残りの馬へ流す三連系でも)馬券は買っても安すぎて意味がないから買わないと競馬仲間には宣言して観戦に徹した。
 もう1コーナーで「あー、イクイノックスの勝ち」と思いましたね。それでも最後圧勝したときは、その強さに感動したけど。そら、ルメールも泣くわ。有馬記念に出てきても多分勝つ。が、このまま引退でも全然良い。むしろ余計なところは使わなくて良いのでは?と思う。イクイノックスに関しては有馬記念前日まで出走・辞退の猶予を与えてもいいぐらい。ただ、出走して来たら、滅茶苦茶馬券売れそうだし、多分、また俺は馬券を買わない。かも。
 状態はあんまりよくないと言われていたスターズオンアースの三着は、着順以上に価値がありますね。この馬がいる限り、来年、リバティアイランドは絶対じゃないですね。

 

 あとは、予想をしている俺プロの成績が11月はよくなかった。来月巻き返したい。
 POGは、相変わらず、期待している馬が全然出走してこないし、入厩すらしてこない。友道厩舎なんか、どんだけ渋滞しているのよ状態。最近やっと入厩を果たした某馬に友道師が「こんなにいい馬とは思わなかった」というコメントを出してしまって、一流トレーナーに預託するデメリットをよく表していると思う。土曜京都2歳Sを勝ったシンエンペラーもそうだけど、今年はクラシック馬は遅れてやってくる年かもしれないと思っている。
 シンエンペラーは、凱旋門賞をそっと差して勝ったソットサス(お前、それが言いたいだけやろ)の弟で、「ウマ娘」の藤田会長が馬主。おいおい、ダービー勝っちゃったら、この人どんだけ持っているのさ。ちなみにこの人、08年有馬記念の、1人気ダイワスカーレット=14人気アドマイヤモナーク馬連29,490円を5万円買っていて、1,500万の払い戻しを受けている。おいおいおい、どんだけ持ってるのさ!