競馬場のカツカレー

カツカレーはあまり好きじゃないが、競馬場と言えばカツカレーだろうということで、カツカレーを食べる。

2月24日(土)、25日(日)

 今週は自分の日記的な話よりも、netkeibaで四回に渡って掲載された矢作芳人×須田鷹雄氏の対談コラムが完結し、大変有意義な提案・提起であったのではないかと思って記事にしたい。コラムへのリンクはこちら。

news.netkeiba.com

 

 すべてに対して感想や意見を書いていくと1万字以上のマジ卍になってしまうので、差し控えるが、まだ読んでない人は是非読んで欲しい。
 須田鷹雄氏は若いころから何かと敵が多く、自身もすぐにネガティブ発言し、自らを「競馬関係者の中で好感度低い組」と落すが、30年以上中央・地方競馬にかかわってこれたのだから、必要とされている身であるのは確かだと思う。
 馬術部出身という肩書だけでも、「馬に乗ったこともない癖に」と言われないし、東京大学出身なので論も立つ。それでいてPOG赤本などで生産牧場を回り、馬主に対して幼駒斡旋したり、データを整理して予想をし、競馬に限らず、競輪などの他のギャンブルも世界各地で打つ。ここまでワンストップで出来て語れる人間もそうそういない。
 そういう人が、世界的ホースマン「ザ・マン・イン・ザ・ハット」と呼ばれ始めた調教師、矢作芳人という名伯楽を引っ張ってきて、競馬界全方位的に提案・提起した今回のコラムは本当に意味があると思う。本人もXで「まあ言うても変わらんのは分かってる。『俺は言ったからな』という足跡を残して死んでいくために今回やらせてもらいました。」とポストはしてる。なるべく、長生きしてウダウダいってほしいものである。

 矢作師に関しては、敵の多い須田氏とは違って、俺が言葉を並べなくても評価は変わらないので、他の人達にお任せしたいが、ここまで結果を出して競馬界を引っ張っている人物から、「厩舎側は厩舎側で問題提起をしているんだ」という話をしてくれたのは本当に価値がある掲載だと思う。


 コラムを読み進めていくうちに、大橋巨泉氏を思い出した。昭和の人間ならよく知っているが、一応軽く紹介しておくと、テレビ司会者として大成功した人物である一方、競馬評論家としても知られた人物だった。ある調教師と紙面上の大論争となり、競馬界に失望して、競馬評論家としての休筆宣言をした。多分、コラムの中で評論家というくくりでは氏を指していたであろう箇所はここかなというところがあった。
 確かに大橋巨泉氏と比べると、須田鷹雄氏はそこまで表立って競馬評論はしていない。師匠筋にあたる井崎脩五郎氏もまだお元気なので、その席にずっと座っていてもらうために遠慮している結果かもしれないけど。
 その井崎脩五郎氏が、エンタメ・お気楽路線のため、大川慶次郎氏や大橋巨泉氏の後を継ぐ流れが弱かったのかなぁ。ただ、軟派に見える、その井崎脩五郎氏も「競馬関係者には友人を作らない。予想にしがらみが生じる」という一本筋の通った硬派な面もある。
 清水成駿氏は、こっちはどちらかというと博徒系予想家の範疇か。コラムニストでは週刊競馬ブックに、かなざわいっせい氏、週刊ギャロップに、藤代三郎氏がいたが、両氏共に近年鬼籍に入られたし、競馬界に物申す的な要素はなかった。
 存命の中では、血統評論家の水上学氏が、月刊競馬の天才で、毎月巻頭にて現在の競馬界に物申す的な連載をしているのが唯一かもしれない。氏も須田氏と同じく東京大学出身だったか。
 元競馬界出身であれば、現在は田原成貴氏が一番の大物だとは思うが、こちらは脛に傷を持つ身だし、元競馬界出身以外で、他にも競馬に関わっているライターや予想家などはいるが、ふと思ったのは、若い中で、競馬を評論している人は皆無なのではないかと思った。前述で名前を出している存命の方は結構な歳の人ばかりだし、じゃぁ、それ以下の歳の人間たちで誰がいるかと探してみるが、目の前のレースだけ見ている予想家ばかり出てきている。
 若いとは言えないが、若めの中では、競馬予想家のスガダイ氏が、Youtubeチャンネルで「僕はWikipediaでは競馬評論家のカテゴリーなんですよ」と笑っていたが、確かに雑談動画ではたまに競馬界の問題点を上げているので競馬評論家の面はあると思う。ただ、もっと矢面に立ってほしいと言われても、難しいかもしれない。
 競馬が競馬である以上、「馬ファースト」は当然だが、それを振りかざして、事実として起こっている問題や危機への言論封鎖になっては、競馬界の発展はないだろう。話の最初に繋がるが、このコラムであげられてるように、全方位の一人一人がしっかりと認識し、勉強し、語り合って、競馬界をより良くしていかなければならない。それは競馬ファン、馬券購入者という立場の人間でも、だ。「世界的には競馬はどんどん廃止に『追い込まれている』ことを分かってない」だからこそ。

 

 なので、俺は京都競馬場のA指定席からモニターを無くしたことは一生擦っていくぞ!(オチがそれかい
 いや、書く書くいうて、一向に書かないが、京都A指定モニターについて、本当に無くして良かったのか問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい(懐かしの吉野家コピペ
 いやいや、俺だけそう思ってたのかなと思ってたら、他の人もそう言ってたからびっくりしたわけさ。まぁ、おいおい書きます(書く書く詐欺