競馬場のカツカレー

カツカレーはあまり好きじゃないが、競馬場と言えばカツカレーだろうということで、カツカレーを食べる。

新・京都競馬場旅行(23年5月27、28日)場内編

新・京都競馬場旅行記事一覧

 新・京都競馬場旅行旅程編

 新・京都競馬場旅行場内編(本記事)

 新・京都競馬場旅行グルメ編

 通常更新分(新・京都競馬場のカツカレーとビールと競馬)

 24年1月13日(土)再訪分(カツカレーと焼き鳥とか)

 24年1月14日(日)再訪分(牛たんとクラフトビールとか)

 京都競馬場A指定席について(執筆完了次第公開)

 本シリーズでは京都競馬場への旅程と予算の組み方を記し、自分の備忘録と、競馬場旅行したい同士の方への参考になるような記事にしたいと思っています。
※国内競馬場、中央地方全場訪問済。一回のみの訪問は姫路・高知・佐賀で他は複数回訪問済。

 

淀駅の競馬場口は何時に空くのか

 淀駅の競馬場口の開口時間は、7時半。
 いや、大した情報じゃないんだけど、両日ともに早く来すぎて、淀駅の通常口は当然開いてるんだけど、そちらには用はないので、毎朝ホームから出ずに缶コーヒー買ってホームのベンチで待ってて判明したので一応報告を。

 競馬場口から出たところの専用高架通路のスタート地点。

 競馬場入場口に近づくと見えてきます。

 高架通路の終着点、すなわち、二階入場口。もちろん、一階入場口もあります。土曜7時半だと、誰もいなさすぎる。日曜は7時半で5人ぐらいかな。そういうところからみても、やっぱり中央競馬って日曜日がメインなんだよなぁ。そらぁ、土曜休みと日曜休み、確実にどっちが人多いのって単純な話ですよ。

 

場内の様子

 新・京都競馬場の目玉といえば、全国唯一だった円形パドックを廃止した新パドックと、三冠馬メモリアルロードということになるのかな。

 これはパドック手前の広場の写真。つまり、見えている緑の芝生地帯が、旧円形パドックの中心、クロガネモチの木が植えられていたところ。新しくなってテーブルと椅子が配置されていて、オシャレな感じになっている。
 クロガネモチの木は移植が叶わず、一部は時計となって競馬場内に特別展示、さらに一部は記念品となって配られました。

 新パドックはかなり細長い楕円形状になって、まぁ、格段に見やすくなったね。パドック派の人ならこっちの方がいいでしょう。

 

 先ほどのパドックの手前広場の写真から、左の奥に行くと見えてくるのが三冠馬メモリアルロードの出入口。

 掃除のおじさん、めっちゃ丁寧に掃除してました。見えている最初の像はシンザンです。京都競馬場は三歳三冠レース最後の菊花賞秋華賞秋華賞が新設される前は、エリザベス女王杯)が行われるので、三冠馬を展示する資格があるということやね。
 

 実は、先の写真の反対側の出入口にもシンザンがいる。先の写真のシンザン三冠馬メモリアルロードのために新しく作られた像で、これは元々京都競馬場に設置されていたシンザン像。伝説の「シンザン鉄」もしっかり移設されております。

 

 え!?初の三冠馬ってセントライトでしょ?なんでシンザンの扱いだけ特別なの!?と思われる若い方もいると思いますが、歴史をあとで見るとそうなってしまうんだけど、まぁ、とにかくシンザンってのは別格でございまして、簡単に言えば「三冠だけでなく、当時のG1全部勝ったから」(当時はグレード制でもなく、G1級レースも数少ないけど)、シンボリルドルフが出てくるまでは、親父達もシンザンが唯一無二の存在で特別扱いしてましたね。絶対に死なせない!!レベルで引退後も面倒を見てました。シンザンサラブレッド国内長寿記録を塗り替えたときは、どうだ!やっぱりシンザンだろ!という感じでした。

 しかし、ですね、子供の私からみると、見たこともないシンザンより、人気だけはそっちの方が高かったミスターシービーより、(当時)負けたことがないシンボリルドルフこそが最強だったんですよ。巨人大鵬卵焼きではなく、西武千代の富士シンボリルドルフですよ(玉子焼きのところに馬はおかしいだろ)。ということで、シンボリルドルフ像。この右手、進行方向の後ろ側にミスターシービー像が配置されているのは、なかなかエモいですね(先行抜け出しのルドルフと、追込みのCB。もしくは実際にルドルフの後塵を拝したCBといった意味にも取れる)

 三冠馬メモリアルロードのエモーショナル展示なら、こちらにもあります、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの、「三冠馬対決ジャパンカップ」展示。
 アーモンドアイに対して、コントレイルとデアリングタクト陣営が出走してくれたことにも感謝だし、三着に粘りそうなカレンブーケドールを最後の最後に交わして三冠馬ワンツースリーという綺麗な結果に収めたデアリングタクトには感動した。カレンブーケドールには申し訳ないんだけど。

 アーモンドアイ像の前には、アーモンドの木。

 

新・A指定席の4,000円は妥当なのか

 新・A指定4,000円の価値。今回の新・京都競馬場について一番語りたいことがこれである。結論から言えば判断が難しい。人それぞれになると思うが、一般的な所得の競馬ファンなら高すぎるかもしれない。もちろん石油王なら、大したことのない金額だろう。個人的には1人で来るなら、もう一回はA指定に入ってビールがぶ飲み、おつまみ暴食するが、以降はUMACAシートでもいいのかなぁと思う。よっぽどの大レース、ゴール前の瞬間を見逃したくない!ってんなら別、みたいな。
 元々、競馬場の指定席の、大レース開催時の大幅な値上げは有りかなと思う派でもあるので単純に価格が高いっていうだけならどうとでもいいのだが、どうにも新・京都競馬場の価格感には、もにょもにょとせざるを得ない。

 

 まず、その理由を述べるために、旧と新の指定席の価格の比較をしてみよう。なお、金額は比較しやすいよう旧価格の方には入場料(200円)込みの金額とした。また、健常者は付き添い以外の利用不可の車いす席と、新しく設置されたスマートシートは除く。

 旧・特A指定席(3,000円)→新・A指定席(4,000円)
 旧・A指定席(2,500円)→新・B指定席(3,000円)
 旧・B指定席(2,000円)→新・B指定席に統合
 旧・i-Seat(3,000円)→UMACAシートに改称(2,000円)
 旧・ボックスシート(2,000円)→新・ボックスシート(4,000円)
 旧・ラウンジシート(1,000円)→新・ラウンジシート(1,000円)
 旧・Lテーブル(2,000円)→新・Lテーブル(2,000円)

 旧特Aと旧Aの違いはゴール前かどうかという違いになる。金額だけを見てみるとUMACAシートとラウンジシートとLテーブル以外は結果的に値上げという形になっている。設備の変更があったのが新A・B指定席に相当するところで、これがもにょもにょする原因になる。

 旧・特A指定席:モニターあり、コンセントあり、ペア席(3,000円)
 →新・A指定:モニターなし、コンセントあり、一人席(4,000円)

 旧A指定席:モニターあり、コンセントあり、ペア席(2,500円)
 →新・B指定:モニターなし、コンセントあり、ペア席(3,000円)

 旧・B指定席:モニターなし、コンセントあり、ペア席(2,000円)
 →新・B指定に統合

 指定席の個別モニターが全部廃止されている。それでいて値上げというのが、納得がいかない。高い金出してるのに、個別モニターで見せないというのはどうなのかと思う。まぁ、旧・特A→新・Aは、ペア席から一人席への変更になっているので、そこは全体面積に対しての占有スペース上、高くなるのはありかなと思うが、旧・Aから見たら、モニターなくして値上げかい!だし、旧・Bから見たら、元々の設備と一緒なのに値上げかい!になる。

 

 これが新・A指定の眺め。

 個別モニターを無くした分、どうしたかというと、ターフビジョンを見ろというのと、手元に民間が開発したスポーツ中継アプリをダウンロードさせる案内を載せて、それで見ろということになっている。

 が、この「Grooview」、モータースポーツなどでも利用されているが、評判が悪い。全然スムーズに再生できない、接続できない、ゴミオブゴミアプリ。Wi-FiJRAが無償提供している回線を使ってくれということだったが、最初これが遅いのかと思って、Wi-Fiを切って、モバイルデータ通信の5Gで接続してもまったく再生できない。試しに個人契約しているグリーンチャンネルも見れないのかと思い、接続すると、回線が混んでいるせいで、最初つながらなかったが、つながった後は問題なく再生できた。
 これは個人の回線・携帯会社・機種性能によって、個人差が出る=自分の環境が悪いだけという話にもなるが、モニター廃止、最先端技術を取り入れてコスト削減できた頭の良いスマートな設計だったとしても、不利益を被る層からすればサービスの印象としては頭が悪すぎる。モニター廃止、ゴミアプリ、なのに値上げ、なんでそうなるねん!という感情になる。
 自分が全レース予想をしている変人だからモニターがないと憤慨するのかもしれない。競馬場に来たら、その競馬場だけに集中するお客さんが普通でしょ、他場の様子とか要らないでしょ、オッズも今はスマホで自分で調べるでしょ、パドックパドックまで行くか、行かない人は我慢してねって話なんだろうか。他の競馬場も改築期限が来てると思うが、技術は枯れたものを使う方が良いこともある。他の競馬場で指定席からモニター無くしたら暴動になるぞ、一人で(お前だけやん)。

 

 という人の為か、モニター完全完備のUMACAシートが、旧・i-seatから1,000円安くなって、2,000円で発売されるようになっている。全場やります!とにかく映像がないとダメです!馬券を真剣に買っているんです!っていう層は、どうぞこちらをご利用くださいと言う話なのかもしれない。新・A指定席というのは、エンジョイ勢向け。

 UMACAシートでノートパソコンを広げ、さらに競馬新聞も広げちゃうおじさん。
 ただ、新A・指定席のビール売ってる店、滅茶苦茶気に入った。あそこからもっと買って飲み食いしたいので、次回も1回は利用したいといっている、その詳しくは、次回のグルメ編で。
 ただ、それ以外だとUMACAシートかなぁ……。

 

まとめ

 京都競馬場は1回開催後は、パークウインズ営業もせずに、ステーションサイド前のターフビジョン新設などの改装工事をさらに進めているので、もしかしたら、また設備や指定席値段が変わるかもしれないが、現状、わざわざ現地に行って馬券を主に買う層からすると、どうにも高い金を出して行きたくなるような競馬場ではない。そういう層はもうネットに引きこもってなさいよ!金だけだして、口は出さないでよ!馬券以外のレース観戦が主で、レジャー費としてドバドバ金を落としてくれて、文句もつけずキャーキャー騒いで、それでいてさらに馬券をアホのように目隠しで買ってくれる層に来てほしいの!という感じを受けたのは多分ひがみ。
 いやぁ、京都競馬場で子供時代の一時期を育った俺がこういうのは相当だと思うんだよね、ほんとモニター問題だけはどうにかしてくださいよ!俺はグリチャあるから、いいけどさ!(いいなら、文句付けなきゃいいじゃん。あと、子供のころは関係ないでしょ!)