競馬場のカツカレー

カツカレーはあまり好きじゃないが、競馬場と言えばカツカレーだろうということで、カツカレーを食べる。

5月27日(土)、28(日)京都競馬場

 天皇賞も終わったし、ダービー裏の京都競馬場なら指定席当選するかな?ということで申し込んだら、目論見通り当選したので新装京都競馬場に行ってきました。

 時間を持て余すので、大体朝一についてしまうおじさん。まぁ、某理由で昔、ここ淀に住んでいたので勝手知ったるナンチャラカンチャラなので誰もいなくても寂寥感みたいなのはまったくございません。

 競馬場への旅程とか、グルメに関しては別に後日まとめるとして、まずはカツカレーレポートでござるぞ!
 京都競馬場にはカツカレーを出す常設店は三店舗ある。和洋食の「花家」、和定食の「レストラン藤」、そして、ココイチココイチは場外でも存分に食べられるので調査除外対象。 また、軽食スタンドの平田などにはカレーはあるが、カツカレーはなく、唐揚げではない揚げ肉が他に売ってない(見つけられなかった)。よって、中山競馬場のトプカピのカレー+鳥千のフライドチキンみたいな合わせ技一本はできないので、これもまた調査除外対象。

 

 花家、カツカレー730円。
 ルー部門
 粘度:とろっと(中程度)~さらっと(低粘度)の間ぐらい。
 具:少
 具内容:牛?肉片
 甘味:1(0~3)
 辛み:0(0~3)
 コク:1(0~3)

 カツ部門
 種類:おそらくヒレ、1枚
 衣粒:細
 衣堅:サクッ
 肉厚:1(1~3)
 肉大:3(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)
 その他:ウスターソース、スプーンとは別に箸も添付

 

 出てきたとき、「お!これはあっさり!」と思った。
 何があっさりかというと、米量が今まで競馬場で出会った中でも一番少ないので、そのすっきりとした佇まいに個人的には好感触だった。が、普通の、カツカレーを好んで食べるような人は見た瞬間「少ねえ!」とイラっとするかもしれない。まぁ、そういう人は先週の記事の、今は亡きシルヴァーのカツカレーなんかで苦しむがよい。

 カツカレーがあんまり好きじゃないのは、炭水化物量が過剰すぎで、腹が膨れすぎる点にある。ステーキだったら1㎏食べる自分だが、米は600gしか食べられない。これはタンパク質と炭水化物の消化速度の違いがあるわけだが、今はそれを脇に置いて、カツカレーの話に戻ろう。

 米の炊き方も多分、全国の競馬場中一番柔らかい。
 関東の競馬場のカツカレーは、おしなべて米は固めに炊くんだが、それは一理あるとしても、米というのはやはりふっくらジューシーに炊くのもまた良いと思う。

 ルーはあっさりとしていて食べやすく、辛みはまったくない。
 驚いたのは牛肉と思われる肉片が入っていたことだ。基本的にカツカレーというのは、カレーライスというメニューが存在して、それにカツを乗せることによって誕生するメニューであるから、花家のカレーはビーフカレーということかと、五郎的心中独り言が続く。

 カツは薄く、その代わり面積は広く、パン粉が細く、「はぁ、なるほど、こいつはカツレツ(コートレット)だな」と思わせた。下味もしっかり塩胡椒がされていて、これだけかぶりついてもそのまま飯が進む味。薄さで言えば東京競馬場蕎麦屋、梅屋で出しているカツカレーのガリッとしたカツが一番薄いが(あれはあれでおつまみになるジャンクな美味さがある)、それに比べると若干厚く、肉自体の触感もちゃんとある。

 そこにウスターソース
 東京競馬場の二ユートーキヨーはオリジナルウスターソースが卓上にあり、あれをかけて食べるカツカレーが高評価の俺としても嬉しいところで、また、カレーにソースはやはり関西だねとニヤリとする。癖のないルーと、下味がしっかりついているカツ、ここにスパイシーなウスターソースをちょっと混ぜることによって、全体のバランスの輪郭が整ってくる。しかし、味は強めになる。そこで水分の多い米がまさに助け船となり、それらの下にさっと入り込んで、すべてを乗せて胃の中に運んでくれる。

 結論を言えば美味かった。
 好みは確実にあるが、カレーライスにカツを乗せましたではなく、主役が逆のような、カツレツにカレーソースをかけて米を添えましたという状態が高評価。値段も中々ない700円台という低価格。古き良き、入り口受付で食券を買う食堂スタイルでこの値段ならコストパフォーマンスあると言える。

 そもそも俺が競馬場飯でカツカレーと言い始めたのは、初めて友人たちと連れ立って競馬場(中山)に来たときの思い出が理由だ。
 競馬場で他人と一緒に昼飯を食うのが初めてだったから、どうしたもんかと思案したときに、一番の博徒の友人が、トプカピにさっと寄って、すっとカレーを持ち帰ったかと思うと、パッと食って、ひらりと馬券を買いに行った様を見て、「これぞ、鉄火場の飯ぞ!!」と感動したからである(トプカピにはカツカレーないじゃん、カツはどうした、カツはと言われると思うが、それは前述の合わせ技があるし、なぜカツカレーなのかはまたどこかで)。
 そして、この花家のカツカレーの量である。丁度良い。さっと寄って、ぱっと食って、ひらりと鉄火場に戻る。この作法のためのメニューであると言いたい。

 

 レストラン藤、カツカレー770円。

 ルー部門
 粘度:とろっと(中程度)
 具:少
 具内容:豚?肉片
 甘味:1(0~3)
 辛み:1(0~3)
 コク:1(0~3)

 カツ部門
 種類:おそらくロース、1枚
 衣粒:中~粗の中間
 衣堅:カリッ
 肉厚:1(1~3)
 肉大:3(1~3)

 その他
 薬味:福神漬け(赤)
 その他:特になし

 花家と同じ入り口受付で食券を買う営業形態で、カツは薄く、全体的な量も丁度よいタイプ。京都競馬場のカツカレーはどちらも似通ったスタイルだが、細かいところで若干の違いがある。ちなみに箸はついてこなかったが、卓上にすでに用意されている。

 ルーは花家に比べると粘度はある。
 具は多分、こちらは豚肉。つまり通常のカレーライスはポークカレー。味としては食べてる時には感じないが、食べ終わって移動しているときにじわっと汗が出てきた、隠された辛みがある。

 米は花家に比べると確実に堅いが、一般的には普通。
 特別汁飯用に堅く炊かれたこめのようなものではない。

 カツは衣の粒がこちらのほうが大きく、食感も花家がサクッと軽いのに対して、カリッとした、少し抵抗が増えた感じ。肉の厚さは薄目で、その代わり面積が広いのは一緒だが、明らかにロース部分と分かる脂身もあり、ジューシーさがある。花家は下味をしっかり感じるが、こちらはほとんど感じられない。花家に比べると、ルーの粘度やカツの違いにより、食べ応えは若干増したかもしれない。

 実は土曜の朝一に花家、昼にレストラン藤を予定していたのだが、朝食を無事花家で済ませ、その後、昼食ピーク前にすかさずレストラン藤に行ったが、すでに行列ができており、メニューサンプルショーケースのカツカレーサンプルの上には「売り切れ」の札が置かれていてショック!競馬場でカツカレーが売り切れることなんてあるのか!昼前なのに!と絶望した。
 そこで、日曜の朝は諸々の抽選会などを手短に済ませてレストラン藤へ急行、今日こそはカツカレーあってくれ!と祈り駆けつけると、前日見た売り切れの札は取り払われて、受付でも無事注文できた。

 レストラン藤も、普通に美味しい。花家より数十円高いが、770円でカツカレーが食べられるなら、量も丁度いいといえるし、コストパフォーマンスある。というか、シルヴァーが異常すぎた。若干、好みは花家のほうかな。米がべしゃついてるのが嫌な人はだめだろうけど。

 

 一応カツカレー以外にもクラフトビールと競馬を語るブログではあるので、カツカレー二つで大分長くなってしまったから、あとはさらっといこう。

 武豊監修クラフトビール、1,000円。
 これはもうなんというか、「京都競馬場新装開場おめでとう価格」である。ご祝儀である。ただ、コースターおまけでつけてくれるから、その分高いとも言える。味はクラフトビールによくある苦味先行ではなく、京都らしい?水の旨さを感じさせる飲み口で、あとからじんわりと苦味を感じる味。そういう意味では、「クラフトビールは結局全部同じ味になるから嫌い。男は黙って黒ラベル!」の黒ラベル原理主義過激派アンチクラフトビーラーの俺としても「今日はこの辺で許したるわ!」になる(素直になれよ)。

 

 京都競馬場オリジナルビール、700円。
 こちらはA指定席エリアにある一乗寺ブリュワリーで買える、如何にもクラフトビールでございます!というホップの苦味が効いた味。で、俺としてはビールよりも、この店でもっと飲み食いしたいと思ったね、高評価ですよ、オシャレだったよ。ただ、使命としてカツカレーが優先なんでね。

 

 今週の競馬はなんといっても

 

 そう!葵Sですね!(おい
 ここにPOG指名馬カンチュンジュンガが出走しました!俺は女も馬も浮気はしないんでね。まぁ、相手に浮気はされるんだけど。

 もうすでにパドック前から馬券を買って待機しておりました。

 

 結果は8着だったけど、良い走りはしていたと思う。重賞は荷が重かったけど、条件戦ではまだまだやれる走りだった。このカンチェンジュンガの出走をもって、今年のJRA-VANPOGはマイシーズンは終了、気になる結果はと言いますと、

 ドヤリング(ドヤ顔)。
 10頭中3頭が早々に中央抹消になってしまい、7頭で戦ったが、それもまたシェア部門で戦う宿命。今年は本当に奇跡的に良くいった。多分、シェアの戦いでは後にも先にもここが最高到達点じゃないだろうか。
 馬に関して言えば、グレートサンドシーはこれからダート重賞戦線でもやれそうな手ごたえはある。その他の馬にも頑張ってほしい。

 

 そしてダービーである。
 今年も各所で指名したPOG馬がなんとか辿り着いた。ソールオリエンスとハーツコンチェルト。どっちかというと当初はハーツコンチェルトがダービー候補として指名した経緯はあった。しかし、皐月賞の賞品ゲットをもたらしてくれたのはソールオリエンスのほうだった。抽選会用の馬券500円分を買う必要があったので、ソールオリエンス400円、ハーツコンチェルト100円を買った。

 浮気しない男なので、他の馬券をバシバシ買ってもしょうがない、それだけ握りしめて応援観戦に徹した。京都競馬場でターフビジョンに映し出される府中の長い直線の映像に「武史武史武史武史武史ィーッ!!!」と叫んでいたおじさんは私でした。
 皐月賞の内容をみるとどうあがいてもソールオリエンスとタスティエーラが強いと思った。あと未知の存在だが、G1馬という格上ならこれ以上印は下げられないドゥラエレーデ、皐月賞から巻き返すというデータならファントムシーフ、青葉賞からは近二走2200m以上のレースを使っている馬は来ないので、スキルヴィングを外し、POG馬かつ条件該当しないハーツコンチェルトを惑星にした予想。
 単勝馬券以外の連系買ってれば当たってるんだけど、浮気しないので~!筋を通すので~!(´;ω;`)ウゥゥ

 

 そして目黒記念である。
 ここにかつてのPOG指名馬が四頭も出ていた。ヒートオンビート、ディアスティマ、アーティット、ライラック。ヒートオンビートとディアスティマでワンツー!こっちで(元)POG馬がワンツー!その馬券はない!(え!)
 カントルから買ってたからな……

 

 ただ、馬券は

 土曜のこれと、

 日曜のこれしか当たらなかった!(え!)(あと一回完全にプラマイ0の馬券が当たった)
 だが、この2レースは賭けた額が段違いなので、これでプラスが出て全部の馬券代をカバーし、飲食代とかもろもろで結局トントンみたいなお話でした。
 お疲れ。